ガールズバンドっていうのはボーイズよりもいいと思うんですよね。
うん。
どうですか?みんなガールズバンド聞きたいですよね?年の瀬だし。
僕は聞きたい。貴乃花親方もいま、君と夏フェス聞いています。
ガールズバンドすきです
なんかチャットモンチー解散しちゃうしヤケクソで泣きながら書きます。どうやらガールズバンドは僕の目と耳にとても美化されて映るようなので,まあ的外れな紹介してたらごめんなさい。男性がいるバンドと比べると女性だけでやっているっていうのはなんとなく他と感性が違うような気がするんですよ。僕は。なんなんだろう。
ちなみにポルカドットスティングレイみたいな男女混合は含んでいません。あそこは雫さんよりエジマハルシの方がかわいいし。個人的に一人でも男がいるバンドはイカ臭くてガールズバンドとはあまり呼びたくないのです。tricotは許して
一応今年何かしらの変化があって、来年も何かしらの活躍をするだろう、というフワフワな基準で選んでいます。ほぼ僕個人の好み。
ラインナップ
この順番に紹介していくよ。
有名とかマイナーとか気にしないよ。
もはやLucie, tooだけ聞いてくれたら満足だよ。
- The Wisely Brothers
- SHISHAMO
- Lucie, too
- Hump Back
- Finlands
- The peggies
- 赤い公園
- tricot
- CHAI
- ねごと
こんな感じです。個人的には好きじゃないのもあるんだけど、好みとおすすめは違うものなので、ええ。
The Wisely Brothers
まあ地味なバンドです。華やかさはないけどとても優しい。なぜトップバッターかというと、曲のインパクトがなくて絶対みんな最後まで聞いてくれないから。
めちゃくちゃに好きです。演奏力は高くないんだけど、その分シンプルなメロディと文学的なワードセンスが特徴だよ。ボーカルの不安定な感じはまさに好き嫌い別れるところでしょうなあ。
これは新曲です。MVかわいい、英語へたっぴ。コメント欄にもあるように、「どう頑張っても上手な英語には聞こえないけどそれが逆に良いよねマン」もいるので、人それぞれです。当然苦手な人がいるのもわかる。
曲の構成要素的にはふくろうずのようなやさしさ全開のバファリン系と似ているけど,The Wisely Brothersは少しメロディに洋楽っぽいスパイスが入っているような気がする。演奏の派手さがないので隠れがちだけど,意外と思い切ったメロディが多い。
このサウザンド・ビネガーっていう曲が死ぬほどおすすめなんだけど、お願いだから聞いてほしい。ユーモアと工夫がこれでもかと凝らされていて、The Wisely Brothersにしては割と俗っぽい曲。言葉を選ばずに言うと、彼女たちの音楽によく見られる,美しい処女性を感じる曲である。少女から大人に移り行く過程の、まあそういう感じでやんす。僕は将来の子供に胎教音楽として聞かせてやります。Spotifyにあるよ。
今年から活動が本格化してて、最近流行りの7インチ盤(いわゆるレコード)出したりしてる。なので2018年は有名フェスとか出場できるといいね。
SHISHAMO
みなさんご存じなので語ることはありまっせーん!人気すげーっすね。
まあ、僕が言えることは一つで、「ずいぶん変わったな~」っていう。
地味に「卒業制作」からのファンでして、僕は昔のロックの方が好き。どのくらいの人が知っているかはわからないけど,ぜひアルバム「卒業制作」を聞いてみておくれ。「宿題が終わらない」とか「お菓子作り」を聞いてから上の曲聞くと、こいつらゴーストライターでも雇ってるんか・・・?ってくらい成長しててビビる。なのでここで今更おすすめする理由としては、「昔の曲も聞いて,どれくらい化けてるかぜひ体感してほしいから」です。
それと好き嫌いに関係なく、SHISHAMOは今後の音楽界を牽引していく存在なのでそういう意味でもマストです。バンド界じゃなくてJpop全体での知名度が右肩上がり。WANIMAよりも聞き手を選ばないので,言うなればaikoや西野カナ感覚だろうか。知らないやつは今すぐ音源手に入れよう、もう平成終わるぞ。来年は紅白出そう。
…って書いた後に2017年紅白出場のニュースを見た。
Lucie, too
こちらは新鋭ハイカラギターロックバンド from 宇都宮。...ってなんかどこかで聞いたフレーズだけど,僕はこの人たちに献上したい。こういうシャープなギターの音をガールズがスリーピースでやるってのが印象的だ。3人だとギターが分厚くなるのが定石だと思ってました。この曲来年2月発売らしいから、みんな買おう。もうこの曲だけ覚えてくれればあとは好きな場所に戻っていいよ。めちゃくちゃ好き。
で,ぽっと出のローカルバンドにしてはどうも完成度が高いなと思ってたら,ドラムの人は元SUNNY CAR WASHなんだって。SUNNY CAR WASHは端的に言うとandymoriみたいなバンドで、このLucie, tooとの共通点はタイトで軽く進んでいくリズムかしら。他にもSomeday’s Gone(名前すら知らん)のボーカルの従妹がギタボで,リーガルリリーのライブでサポートを務めたベースと,かなり経歴的に色濃いメンバーが揃っている感じ。そして気になる初MV、ボーカルの子は秋元康がプロデュースしてそうな顔してて,ベースは寡黙、ドラムが笑顔でコーラス。 王道でいいなぁ。尚,平均年齢20歳。ヤングだぜ…。
最近はイントロのリフでぐっと惹きつけてMVの再生数を集めるバンドがとても多い。美少女サムネイルはその亜種。当然印象的なのはたかだか数小節のメロディだけだから、カッコイイんだけど全体的にのっぺりしてて物足りないバンドも多い。夜の本気ダンスとかね。利便性が先を行き過ぎた結果再生数がそのまま人気に直結してしまうようになったのが理由なんだけど,残念ながら前述のThe Wisely Brothersなんかは初速が本当に遅すぎてみんながガンダッシュしている中まだクラウチングスタートの姿勢。そのまま歩き出す感じ。
一方Lucie, tooは飽きる前に曲が終わる。曲がすっきりしていて,かつ一曲の密度が高いのでカロリーメイト感覚で聞ける。アルバムを聞いていないので何とも言えないけど,このコンパクト感は中々よいぞ。
とにかくこういうギターの音と突き抜ける疾走感が僕はとても好きです。なのでLucie, tooも好きで、みなさんにおすすめします。これからのYouTube再生数はマストでチェケラ。
ちなみに、その刹那のインパクトというもので今年話題になったといえばこの人たち。音楽の違いはどうでもよいです。こちらのデブがわちゃわちゃしてる間にLucie, tooは曲終わってて,スカスカな音楽を4分聞くよりかは濃い2分を2回楽しみたい派っていう人におすすめなのだ。4分間フルにギャーギャーしてる曲はどうしても聞いていると疲れてしまうので,同じ疾走感でもLucie, tooの方が個人的には効き目がある。体質ですね。ここではあくまでも速効性とその持続力の話の例であって,別に嘘カメを批判してるわけじゃないよ。普通に好きじゃないけど。
Hump Back
マジ卍。どうしてかここ半年くらいで急に人気出てきた。
やっぱこれは強い。シンプルだし、歌上手いし、声にクセがないし、顔も可愛すぎないし、歌詞もわかりやすいしで苦手になれる要素が見当たらない。Lucie, tooのようにコンパクトで、MV見終わった後にまだ程よい空腹状態が続くのでもう一曲見てみよって思う。とはいえ、Hump Backは特段曲が短いわけではない。「月まで」が例外。アルバムには他にもMV映えするような良い曲があるんだけど,この曲じゃなかったら伸びてなかったかもしれない。現にこの曲だけが再生数ミリオン突破している。
これは確実にチャットモンチーの後釜を継げる。そう思わせたラストのコーラスが印象的な曲です。「ハナノユメ」ばりにギター厚くて、ドラムベースボーカルのバースとブリッジ、もうこれはチャットモンチー。シンプルイズベストなバンド。おすすめしない理由がない。カタカナ多いな。
少し比べてみる。
曲の抑揚とかすごく似てるけど、Hump Backはチャットよりも真面目。曲が大真面目。チャットモンチーは昔から守りよりも攻めが得意なバンドで、ユニークが突き抜けてる。Hump Backは「ゼアイズナッシングアイキャンドゥフォーユー(原文ママ)」なんて歌詞書けないだろうなあ。
対してHump Backは防御力が高くて、粗探ししても特に悪いところが見当たらない。つまるところ,いくら安定しててもずっと似たような曲ばっかり聞くのはつまらないとも言える。まだ人気に火がついてから日が浅いけれど、いつ攻めに転向するのか楽しみじゃないですか?演奏力や歌唱力の安定感は抜群なので、これから凋落するようなことはないと思います。
来年は何かしら大きな動きがあると僕は踏んでいます。曖昧だが。年初から始まるリリースツアーでも有名バンドに対バンしてもらうみたいで,2018年知名度向上は間違いない。
ちなみにyonigeと双肩しているだとか。ふ~ん。
Finlands
ボーカルに特徴のあるユニット。
こういう金切り声って最近だと珍しい感じしますよね。端々で肩がすくみあがるくらい声絞ってて耳が不安になる。でもバンドの音が優しいから聞いちゃうんだなあ。DVされて優しくされて依存して、っていうのを繰り返す原理と同じ。クリープハイプに似てるかな。どうだろ。
レコーディング中首絞められてたの?
でも某音楽マガジンで絶賛されてたしYoutubeくらいはチェックしておいて損はありません。たぶん。かっこいいけど聞き手を選びすぎる歌声なのでメジャーデビューなどの汎用性は低そう。
the peggies
ド安定のバンド。悪く言うとボーカルが可愛い以外に尖った特徴はない。
これはいい曲だ。奇をてらってないからすんなり聞ける。
うん。まじめな曲の方が好きかな。存外ポップ曲の独自性がないもんで、メジャーデビューでどうなってしまうのかおじさんは不安だよ。
それにしてもボーカルの北澤ゆうほは可愛いし歌がうまいな。あと可愛い。ライブで一回見たんだけど,他のガールズバンドのボーカルに比べて可愛い上に声の通りが強いし、そしてなにより顔が可愛い。バンドをアイドル視してるやつは男女関わらずめちゃくちゃウザイが,残念ながら北澤ゆうほはそんなのどうでもよくなるくらい可愛い。そう,可愛いのだ。
真面目な話、彼女のようにシンボル性があるっていうのはとても重要な武器だと思う。ただ曲の中毒性や奇抜さが少し足りない分、やはりSHISHAMOやHump Backなどの正統派バンドの強豪に隠れがちで,少し難儀な立ち位置にいるなあ,と感じる。
差別化・・・?
顔が可愛い。それで十分。
2018年,メジャーデビューの年。これからどんな出方をするのか要チェックの3人。
赤い公園
かっこいい。キーボードのおかげでかなりポップみある。そしてこの曲を聞けばわかるように,中々に癖の強いバンドでもある。「パラパッパッパ…」っていうトランペット一辺倒で最後まで曲が進んでいくのに,なぜだか飽きないしメリハリもついている。それは歌詞のおかげか,ボーカルのおかげか,色々あるとは思うけど,とても器用なバンドよ。
来年の2月にベストアルバム発売らしい。たのしみです。今までのアルバムにはバンド系の曲はもちろん完全にJpop寄りのも結構あって,幅広くやってるんだなーっていう印象があった。でもボーカルの脱退という大事件が起きて,これからどうなるのか。このカメレオンって曲もMV公開されたのはつい最近だけど,脱退前のものだからなあ。んで、赤い公園はひたすらにジャンルが固定されない自由さが取り柄なんだと思う。アルバム聞いてても、「赤い公園っぽいな~」って感じることが少ない。つまり特定の音楽要素を求める人より、幅広く曲単位で音楽を求める層にぶっ刺さってる。音楽は広く浅く!っていう方におすすめ。
あまりロックロックしてないから、Jpop好きな人には馴染みやすいだろう。ゲスの極み乙女。のような取っ付きやすさがあるから万人ウケするよ。去年から今年の上半期にかけて(あまり覚えてない)地上波のドラマタイアップになったりバンドの要が脱退したりでかなり話題になったけど、最近落ち着いてきたし多分これからもっといい音楽作るんじゃないでしょうか。過去のアルバムでは椎名林檎・東京事変の系譜を隠すことなく音楽にしてたけど、最近になるにつれて良い意味でごちゃごちゃしてきた。ベストアルバム発売も含め,2018年は彼女らにとって大きな転換期になるのでぜひ聞いておきたい。知らんけどな。
tricot
変拍子が特徴で、爆音だの轟音だのと形容されることが多いバンド。
まずドラム加入おめでとう。新しい人めちゃくちゃイケメンで、めちゃくちゃドラム上手かった。そして新しいアルバムの「3」、過去最高にかっこいい曲がある(よそいき)。なんと曲の大部分が4拍子なのだ。用語的に4拍子であってるのか分からないけどノリノリだぜ。
そんなtricotは普段は変拍子が難解でツンツンなんだけど、時折4拍子になってくれたりドポップなメロディを聞かせてくれたりと、その緩急のついた暴力性に惹かれる。Finlandsとはまた違うDV依存の理論。
「乾ききった口の中ではまだ血の味がして」
のところ。変拍子で掻き回されたのに、急に耳に馴染むメロディでハッとしませんか?
tricotはおすすめ。変拍子は慣れだ。習うより慣れろ。認知症治療に抜群の音楽だぜこれ。ちなみにライブではリズムが難し過ぎて心と体が乖離する。あまりにもかっこいいために「tricot聞いてると脳が射精する」とよくつぶやいています。
冗談抜きに、バンドファンの中にも敬遠してる人結構いるけどYoutubeじゃなくてまずはアルバムを聞いてみて。友達のたばこ一口もらう感じで。tricotって当初めちゃくちゃ話題になった気がするんだけど,ドラム脱退らへんから妙に丸くなったようなイメージがある。しかし2018年からまた4人でやるみたいなので,「爆裂パニエさん」のスマッシュ感をもう一度味わいたい。
CHAI
双子がいるらしい。似てるね。
意外と珍しいというか、最近のポップ系列のバンドだと全体的に「青春ダンサブルチューン(MVは踊る美少女)(シンセサイザーチュルチュル)」みたいなのが流行ってるイメージがあるんだけど、こいつらは真逆とまでは言わないがかなり異彩を放っててビジュアル的にも音楽的にも目立ってる。
他の曲がどうなのか知らんし「N.E.O」がコンセプトソングっぽいのでそれをもとに話を進めると,「奇抜系」ってもう実はたくさんある。だから本質的に目新しい要素はなくて、その見た目に反して代替できる音楽だったりする。まあ、だからこそ強烈なビジュアルとコンセプトで攻めているのかもしれないしね。裏を返せば見た目が受け付けなくても意外と聞きごたえがあるということだ。外見で判断しちゃあいかんよ(ばっちゃ談)。音はテクノロジー満載なのだけど、意外としっとりしていて優しい音楽だったりする。
とは言いつつも、やっぱり曲の中ではチグハグしている部分も多くて,ちょっと幼稚な音楽に聞こえるな。いっそ中田ヤスタカのオモチャになってしまった方がいいんじゃないかしら。ほらあの人まだバンドはプロデュースしてないでしょ。変にインパクトだけで中身の薄い音楽がヒットしてしまうと後が辛いんじゃなかろうか。
Suchmosが流行りだしたあたりから,そして最近の「ダンシング・ヒーロー」を筆頭にディスコ音楽がかなり再興してきて,それに平成的なアレンジを加えた渋谷系(いまいちこのカテゴライズはしっくりこない)っていうジャンルは今後拡大していくと思われる。だからまあ、いけるやろ。(適当)
2018年,Mステに出て「昨日のMステに出てたバンドwwwww」っていうまとめ記事読むところまで予想できた。タモさんに可愛がってもらえるといいね。
ねごと
一応バンドサウンド戻りました。
ここ1年くらいブンブンサテライツの人と組んでEDM化してたんだけど、前作に続いて新しいアルバムも大体そんな感じ。
しかしとて、最近はねごとの代名詞であったキーボードロックがほぼ打ち込みのダブステップになりつつある。クラブミュージックとまではいかないが,ずいぶんと機械的な音になっている。
で、正直おすすめするなら初期がいい。最近のEDMねごとも魅力的なんだけど、僕がおすすめしたいのは蒼山さんの歌声でして。カロンのような力強いハイトーンボイスが最近聞けてない。そしてたぶんこれからもない。新盤ではボーカルのキーがずいぶん低いし,高音もか細くて不安定。ライブでもガタガタだった。最近の曲はたしかに昔に比べて垢抜けてはいるんだけど、やはりボーカルが1番のびのびしてるのは初期から中期くらいまでなんですよね。
それに加えてねごとはカロンが原点のように思われることが多い。なのでここでループをおすすめする理由としては,カロン以前の曲の,圧倒的な清涼感・若さ・ファンタジーを味わってほしいから。(まるで今を全否定しているかのような言い方だが)本来のねごとを聞いてみて。
そして現在,EDM化に関してはやはり賛否両論ある。デビュー当時からずっとファンの身からするとあまり長続きはしてほしくないし,2018年どうなるかなあ。アルバム2作連続で電子音メインなので,そろそろシンセサイザー・ピアノがきれいなバンドサウンドに戻ってほしいな。
おわり
以上です。他にも2017年というと
・ベテランつしまみれドラム脱退&新メンバー加入
・yonige人気に
・リーガルリリーベース脱退
・SCANDALのMVで女の子同士キス
などがありました。(必死に捻りだした)
というかオールガールズ以外にも女性ボーカルのバンドの活躍が目覚ましい一年だったかなあって思います。それこそ枚挙にいとまがない。何が何でもガールズバンドが好き!っていう変態以外にもちゃんと読んでもらえたらうれしいです。
これで少しでも再生回数が増えてトレンド入りに貢献できればイイナア!