The Wisely Brothersを初めて聞いたのは2年くらい前だったかしら。ガールズバンドのセンスが好きでいつものようにyoutube漁っていたのだけど、「トビラ」を見つけた。
別に好きとは思わなかったよな。
「ああ演奏力がないのを誤魔化してる感じねハイハイ」っていうのが第一印象。
自分でも鑑識眼クソ歪んでるなって思う。
しばらくしたあと「メイプルカナダ」のMVを見た。耳を優しく突き刺されて、即CD借りに行った。
そして「シーサイド81」という名盤に出会って、The Wisely Brothersの虜に。
そんな彼女たちが1stフルアルバム「YAK」を発売したので、聞きました。
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最高だった
演奏うまくなったなあ。それは技術の話だけではなく、シンプルかつエッジの効いたメロディを得意とするようになった。
「庭を出て」
アルバムのリード曲。「シーサイド81」の「転がるレモン」や「八百屋」のようなメロディが好きな僕としてはたまらないんですよ。
アップテンポに加えて、彼女たちの武器である少女性まで兼ね備えているわけです。
「Hemming E.P.」の時点でかなり舞い上がっていたのだけど、超えてきたというよりは、完成されたという印象を受けた。
なんだろう。曲全体の構成が上手いとでも言いましょうか…演奏が上手い、歌が上手い、というよりも曲が上手い。音楽が上手い。うん。
「トビラ」「メイプルカナダ」の時点では、単純に色々及ばないバンドだった。
例えば似たようなとこだとHomecomingsとかさ、今すごいじゃない(チャットモンチーのトリビュート参加おめでとう)。ガールズバンドまで間口を広げると、女王SHISHAMOにエースHump Backなどなど、正直The Wisely Brothersの個性なんていうのは聞けば分かるけど力で捻じ伏せられていた、そんなレベルだったよ。
でも、「サウザンドビネガー」あたりから、The Wisely Brothersぽさが加速していった。「Hemming e.p」はスピード感あった。逆にアルバム「YAK」の魅力は疾走感ではないと思う。
けれども、その速度の違いは自転車か徒歩かというもの。背景は相変わらずノスタルジックでガーリーで、長閑な田園風景なんすよね。
変化している速度というのは、カリフォルニア→東京とかいうステージの問題ではなく、少女→大人という主人公や演者についてなのだ。
意味わかんねえなこの例え
レビュー・レビュー
- おいで
「waltz」のように、最後にリズムで遊ぶ曲。こういう彼女たちのユーモアが好き。
- 彼女のこと, Season
早めのギターリフと跳ねるベースライン。「転がるレモン」系。こんなカッコいいメロディライン作れるんだなあ。でも、コーラスの強調もあってか、真髄である優しさ・柔らかさは全く失われていない。
- MOUNTAIN
こういうのが聞きたかったのだ。
「family mini album」の100%のピュアネスを、「サウザンドビネガー」で研磨、そして今のThe Wisely Brothersで塗装した曲。僕はこの優しさに包まれて好きになった。思い出したわ。
- The Letter
むずかし。僕は上手く評価できない。
これからも
大手レコード会社に移った。メディア映えしないような音楽ではあるので、布教したり音源買ったり、支えてあげないといけない。(何様)
ライブ、いきたいなあ。