climbgrowめちゃくちゃかっこいい。
僕はチバユウスケ/ミッシェル 系列のバンドが好きです。声もそうだけど、その声をバックアップする荒らげた破壊的なギターロックが好きなのだ。
特に 音 で攻めるバンドは好きで、ただ高速BPMで鳴らしていればいいというものではない。thee michelle gun elephant の『武蔵野エレジー』などは好例で。
climbgrow いい
ようやくSpotifyでの配信を開始してくれた。
1年ほど前から目をつけてたのだけど、音源がなかったので助かる。
新曲『Lily』は衝撃的なかっこよさ。半分モデルみたいなバンド、名前は出さないけども、温室レーベル育ちのバンドに対して、climbgrowのような叩き上げの激アツロックにやはり心は動かされる。
ビレッジマンズストアのギターが脱退してしまったからどうもおかしなことになっていたり、
すこし前にDroogが無期限活動停止、、などなど、どうもそれらガレージロックバンドの技量・熱量と世間の人気は噛み合わないなあ、とおもう。
The Pinballsがメジャーデビューしてくれたけど、最近どうなんだろ。
悔しさを覚える
売れているバンドを貶すつもりはないけども、その逆は主張したい。climbgrowは売れるべきだろう。それも地上波のドラマタイアップとかではなく、口コミと対バンでのし上がりライブハウスワンマンを即完させる、みたいな。そういう音楽的な売れ方をしてほしいんだ。
ミッシェルガンエレファントが売れたのはおそらく00年代前後という時代のせいだったからで、いまあらゆる音楽が溢れる中で人気正統ガレージバンドの例を挙げればわかるが、彼らの進む道は荊。
世間は何がお気に召さないのか。
最近のトレンドとしてはダウナー系に生活感のある歌詞を合わせたような音楽だとおもうけど、それらを正面からぶっ叩く破壊的なロックバンド、どう考えてもダークヒーロー的でクッソカッコいいでしょ。
ビレッジマンズストアには正直がっかりしてしまったんだけど(そもそも脱退後それほど聞き込んでいないが)、climbgrowもいずれ転向しないといけないのかしら。
ボーカルという観点でも、
以前まではボーカルに任せっきりのエモ寄りだったが、『Lily』のガレージ感は ボーカル+演奏 という点で完成度が段違いだと思った。曲の演出が素晴らしい。
水野ギイが彗星の如く現れ暴れに暴れた数年前、それよりもドッシリと構える安定感を携えて登場したclimbgrowボーカル 杉野。水野ギイの寿命を荒削りする歌唱スタイルよりも、杉野の幼児の頃よりタバコ吸いまくったような声、地声という安定感では後者の方が耳に馴染む。チバユウスケの魅力もそれだろう。無理のないしゃがれ。
一過性の好き ではない
新曲『Lily』を聞いて好きだと感じない人は多いのだろうか。中学生の頃THE BAWDIESを嬉々として友達に聞かせた時、「声やばw」の一言で片付けられた悲しみを思い出す。
人の好き嫌いには干渉しないけど、なんとなくclimbgrowのパワーがいかほどか、他のバンドと比べてもわかるだろ。SiMとかは聞かないからわからないけど、下品とかウルサイとか、そういうのとは違うんだよな(すみません)。
僕はポップとか人気バンドとか関係なく全部聞くけど、climbgrowは大好きです。そしてその辺のチャラチャラしたバンドのように聞いて捨てたりはしなくて、ちゃんと好きだと言える。
書き終えてから何ヶ月も公開するの忘れてた。以上。