ハイボール・ハイライツ

ハイボールを飲みながら、気になるコンテンツのハイライトを。

音楽と週報 vol.6 2023/4/29〜5/5

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1 The Hives 21 scrobbles
2 フーバーオーバー 15
3 Folk9 14
4 Blur 13
5 The Wonder Stuff 13
6 Esrevnoc 9
7 Ginger Root 8
8 猫戦 8
9 アヴァランチーズ 7
10 Round Table 5

 

 

4/29(土)

「私、オルガ・ヘプナロヴァー」「セールス・ガールの考現学」の新作2本を続けて劇場で鑑賞。

「私、オルガ・ヘプナロヴァー」はイメージフォーラムにて。前の恋人とはじめて会ったのもこの劇場だったなあ、それ以来だなあと微妙な気持ちで向かいつつ、作風的にもバッタリ会ってしまうかもしれないというハラドキにまみれながら見た。もう半年以上も経つというのにあちこちに残滓が散らばっており、心底うんざりする。記憶を指定して消去できるようにしてほしい。お互い映画館に入り浸る生活は変わらずのはずなので、いつかどこかの映画館で見かけることもあるかもしれないのがストレス。心のどこかで、バッタリ再会して一方的に抱いているわだかまりや懺悔を解消したいとも思っている。どんだけ好きだったんだ。トラウマ。早く記憶からなくなってくれないかしら。映画の中身は結構すきだった。底なしの憎悪が蓄積していくその根拠と、キャパを突破したときの結末、どちらも実話ベースとはとても思えない。

「セールス・ガールの考現学」は特に書くことない。珍しい新作として期待した割には面白くなかった。

夕方帰宅して餃子を大量に作った。40個ほど。今までで一番美味しく作れた。オルガヘプナロヴァーつながりで、餃子を食べながらチェコ映画「オテサーネク」を見た。なかなかの良作。

 

4/30(日)

近所の映画館で朝イチから「トップガン マーヴェリック」「RRR」を連続鑑賞。どちらも面白かった。2.5H⇨3Hというかなりヘビーな日だったけど勢いでなんとかなった。RRR見終わった直後はさすがにクラクラした気がする。正直、どっちもアトラクションやファストフードのようで、ぼんやりと興奮した記憶だけがあってあまりディテールは覚えてない。面白かった。

夕方帰宅して、お腹が空いていたのでポテチを貪り血糖値が爆上がったため、そのまま気絶。かろうじで18時ごろには目が覚めた。そのままマエスマTOPを見たり、自炊したり。話題になっていたホラー映画「SMILE」を観たけれど、新しさも面白さも特に感じられず、土日で6本も見た映画の最後は、微妙だった。さすがにマリオは見る暇も体力もなかった。GW現在もまだ見られていない。そしてこの日、5曲しか聞いた記録が残ってない。

 

5/1(月)

在宅。またくるりのプレイリストを流した。その中で見つけたThe Wonder Stuffが素晴らしく、午前はそれを聴きながら仕事。特に忙しくもなく、また翌日は出社して集中しようと思っていたので、ゲームしながら1日適当に仕事を流した。

 

5/2(火)

連休前の出勤日。The Hivesとパソコン音楽クラブ(しかもLAUSBUBのボーカルとのコラボ!)が配信されていたので、朝から嬉しかった。どちらもかっこよすぎる。The Hivesの流れでなんとなくブリットポップあたりを聴きたくなって、出勤前と退勤直後はBlurをざっくり聞いた。

日中はちゃんと働き、ちゃんと連休を迎える準備をした。退勤後は職場から銀座まで散歩して新しい財布を購入。10年振りくらいに変えた。しかも前の財布はたしか大学の入学祝いとかだった気がするから、自分の意思でちゃんと財布を買うのは人生で初めてかもしれない。財布に限らず、ひとつのものを長く使い続けるのが得意なので(特に洋服)どんどんものが増える。かなりコンパクトでデザイン重視のものを買ったので、カード類がすっきりして最高〜

朝はたくさん洋楽を聴いたので、帰りは邦楽多めで帰宅。「Esrevnoc」っていうミレニアム時代のバンドがかっこよいのだけど、こんなにインターネット的というか、令和的というか、この曲が2000年代よりも前に発表されたのか、ということが衝撃。時代的にも音作り的にも、PUFFYみたいな感じを狙っていたのかなあ。あと「Roundtable」も久々に。90年代の邦楽インディーバンド、好きだ。

自炊が面倒だったので帰りの電車の中でロッテリアのモバイルオーダーを利用してみた。支払い完了後、即調理が開始されて笑った。だったら店頭でオーダーして待つわ。時間指定させろよ。やや冷めたハンバーガーを食べて、翌日の早起きに備えて早寝。

コマンダンテが解散するらしく、ちょっと悲しかった。

 

5/3(水)

早起きして「太田市美術館・図書館」へ。最初は「館林美術館」にでも日帰りで行こうかなと思っていた。というのも、前の恋人が行きたいなと言っていたのを思い出して、ふと調べてみたら確かに館林美術館は良さげだったから。しかしさすがに動機が前向きなものにならず、しかも遠路はるばるの結果が微妙だったら思い出を更新することもできなくて最悪だろう、と思い色々探していたところ、ほど近い「太田市美術館・図書館」に行くことに。図書館だったらいくらでも時間は潰せるし。

行きは在来線で3時間。本でも読もうかと思っていたけど、景色を楽しむので忙しかったな。途中人が多くなって景色が見られなくなったので、Netflixで見さしていたドラマ「BEEF」を2話くらい進める。正直A24だから見ているし、A24だから面白いという先入観でいっぱいだ。実際英語はスラングばかりで難しいし、そんなに面白くないのかもしれない。早く「A24だから好き」から脱したい。しかも暗いシーンが多く、日中の明かりのためほぼ何も見えずただ首が凝った。

目的地の太田駅は何もなかった。何もないというか、住む以外には何もない、地方都市の地方ベッドタウンという感じ。お昼前についたのでひとまず美術館に行ってみた。なんか森山未來らの展示があったが、本命はただの建物探訪だったのでスルー。図書館スペースをウロウロして、館内の秀逸なデザインに惚れ惚れした。光の差し込み方や窓の配置が巧みで、ちゃんと採光しつつ直射日光が本に射さないようなつくりになっていた。

まずはひととおり見られたのでお昼ご飯を求め一旦退館。周辺には特に美味しそうなランチが全くなく、苦渋の決断として唯一のチェーン店・ガストへ。まず列ができていたし、店員とヤンキーみたいな輩が喧嘩していて、ドアを開けそのまま踵を返し退店。御里が知れるとはこのこと。適当に散歩して、結局なんかのホテル併設のレストランでランチ。まあまあ美味しかった。街が物理的に寂れているわりに、午前連終わりと思われる学生がたくさんいて、雰囲気自体はそこまで暗くなかった。

午後、美術館に戻る。今度は面白そうな本を物色した。図書館を利用するのは学生ぶりだったので感覚がいまいち掴めずずっとウィンドウショッピング状態。小説でも置いてあればよかったんだけど、そうでないなら事前に自分の読みたい分野を絞っておくべきだった。言語学系の本でも読みたかったけど何もなく、次に読んでみたかった映画製作のノウハウ本を借りてみる。本当は脚本論的なものを知りたかったんだけど、カメラワークの仕組みが思ったより面白かった。風も気持ちよかったし、テラスに居座っていたらあっという間に帰りの時間に。適当に屋外から写真を撮って退散。

帰りは太田駅から浅草まで特急。ずっと寝てた。帰宅して近所の町中華で夕食を済ませ、疲れもあって早々に就寝。

就寝前、ふと今回の遠足が友達や恋人と一緒だったら一層楽しかったのかな、と思い巡らす。恋人はおろか友達すらろくに付き合いがなく、何をするにも一人だ。さみしいというか、なんというか。唯一の親友は彼女と同棲をしてから付き合いが激減したし、このまま疎遠になるのだろうか。彼は以前、僕が幸せを感じられない日々を本気で嘆いていたところ「きみには幸せになってほしい」と涙を流してくれたことがある。それには心を打たれたが、一方で彼は彼で人間関係における幸福を手にしているし、恋愛だけでなく友人もたくさんいる。僕の葛藤を理解できない、彼がどんなに僕を鼓舞して前向きにさせようともそれを受け取ってくれない、そんな状態を「もう分かり合えないかもね」と悲しげに言っていた。たしかに、そうかも。悲しいよ。でもどうしたらいいかわからない。吹っ切れることができない。

 

5/4(木)

GW2日目。午前中はいつもより丁寧に掃除をして、午後は実家に帰った。距離的には1.5Hくらいだしそこまで遠くはないけど、やはり都心からすこし離れたベッドタウンに戻ると、街の文化の未熟さや人々の小慣れない感じが受け入れられないなと毎回思う。シティボーイに染まってしまった自分がいる。こういう違和感を詳細に、時に誇大に表現してタワマン文学?なるものが生まれたのか。

実家は特にやることがなく、美味しいご飯を食べて「デッド・ドント・ダイ」を父親と一緒にみて就寝。とてもつまらない映画だった。

 

5/5(金)

父親と東京都庭園美術館に行き朝香宮家の邸宅を見た。車を出してくれるというので、本当は東雲キャナルコートに行きたかったのだけど、父親に「あの辺りは朝鮮人の部落だったんだぞ」と言われ、瞬間どうでもよくなって取り下げた。相変わらず差別的な思想にまみれていて、そこは本当に嫌いだ。

父親がもう今年で66歳になるとのことで、衝撃を受けた。親の年齢を把握していないのもそうだし、66歳というしっかり高齢者になっているという事実に。両親は年齢よりも若いのは確かなのだけど、確実にタイムリミットは近い。自分は家族に対して幸せな姿を見せられていないので、帰省するたびに心苦しい気持ちになる。結婚するの?どうなの?と訊かれるのも苦しい。何より、自分は結婚したいのにできずもがいているのが本当に申し訳ない気持ちになる。結婚するしないはさておき、早く親に幸せな人生を送っているよ、と報告したい。姉が結婚・出産と人生のステージを着実に更新している中、自分はいつになってもフィクションまみれの生活。友達も恋人もろくにいない。はやく結婚したいとか、人間関係がうまくいかないとか、自分からは何も言っていないのに、何を汲んだのか知らないが親には「縁は時のものだから、焦らなくても大丈夫だよお」と諭される。情けない。

とりあえず白金の菓子店でいい感じのチョコレートを母の日ギフトに選んだ。かつての家庭環境が終わっていた時期が過ぎ、こうやって真面目に孝行を目指そうと思えるだけでも、真人間に近づいていると思いたい。

それはそれとして実家はやることがなくて退屈なので、早々に世田谷に戻りたいとは思っている。やることがないのでこれを書いた。