今年発表された中でも特に印象的だったものを振り返ります。
これを聞いておけば"勝ち"です
- ザ・おめでたズ
- ケミカル・ブラザーズ
- 八十八ヶ所巡礼
- 柴田聡子
- 赤い公園
今年はあまり新参のアーティストにどハマりすることはなかったなあ。
1. ザ・おめでたズ『トワイライト・ゾーン』
僕、たぶん個人シェアトップクラスです。
去年に増して今年はめちゃくちゃ聞いた。
やっぱり「トワイライト・ゾーン」があまりにもキラーチューンだった。
詳しくは上の記事を読んでもらうとして、
彼らの音楽はとにかく良い。ひたすらに良い。
2. ケミカル・ブラザーズ『Got To Keep On』
衝撃だった。
恥ずかしながら、今まで彼らの音楽もMVも知らなかったのだ。
途中でダンサーがドン引きしてるところ、MVの薄気味悪さを加速させてて好き。
メロディも歌詞も、ただただ「陶酔」や「没頭」というテーマを突き詰めているようなフレーズを繰り返しているだけの音楽で、そのリピート性に狂気も感じつつも、抗えず引き込まれてしまった。
そのままWide Openをすぐ聞いて、映像と音の美しさに涙が出た。そこまで含めてこの2曲の衝撃は忘れないだろうなあ。
3. 八十八ヶ所巡礼『JOVE JOVE』
仏滅トリシュナーからもう何年が経つのだろう。当時僕は高校生で、「こんなにかっこいい音楽があるのか」と、それまで聞いていた音楽が全てかっこ悪く思えるくらいの衝撃を覚えた。体裁とか人気とかを度外視(してないんだろうけども、)したようなまさに浮世離れした音楽。新曲を聞くごとにトランス状態に陥るようなサイケデリック。大学生になっても社会人になっても聞き続けている。今でも高校生の時と同じようにエアギターをしている。
今年は2本も新曲が公開された。
どれもこれも『仏滅トリシュナー』から勢いが全く衰えていないのだ。その体力というか、才能の幅広さというか、今年はなんかそのタフネスぶりに感動してしまった。「あ、このバンドはいつまでも頼ってて大丈夫だな」みたいな安心感を再確認できた。
4. 柴田聡子『結婚しました』
この曲の真髄は詞である。
軽快なメロディに舌ったらずなボーカル、それらを剥がすと分かる。
『初めて大きな 音を立てて こだわりのテーブルを叩く』
特にこの歌詞です。
喧嘩でも表しているのだろうか。叩いているのはこだわりのテーブル。新婚生活に向け相当吟味して買ったのだろう。それを叩くぐらいの喧嘩だ。
このフレーズが歌われている曲のタイトルが『結婚しました』なのだ。結婚の酸いと甘いがこのフレーズにすべて詰まっている。歌詞見たときまじでおったまげた。
その他にも、季節の移ろいとか生活の停滞とかそういった幸せのスパイスである鬱蒼とした気分みたいなものをめちゃくちゃお洒落な言葉で飾っている。
言葉フェチとしてはたまらない一曲。。
読みたい曲筆頭である。
5. 赤い公園『Highway Cabriolet』
正直前のボーカルの赤い公園はあまり好きじゃなかったんだよなー。ボーカルの主張が強すぎて。
で、『消えない』で初めて石野理子の歌声を聞いて、超しっくりきた。なんだろうなあ、曲が伸び伸びとしていたというか、以前に比べて余裕みたいなものが感じられた。でも一発目だし相当気合入れて作られたんだろうなー、なんてあまり期待せずに聞いた『Highway Cabriolet』。余裕どころの話ではなかった。
明らかにボーカルとギターがしなやかで柔らかいのがわかるとおもう。以前はトゲトゲしくてリズムも音程も全体的に上ずっていた印象がある。だから逆に最後の『カメレオン』はすごい好きだった。音も柔らかいし、ボーカルも伸び伸びしてたし。
そんなこんなで僕は今の赤い公園がすごく好きになった。まだ曲数が少ないから何とも言えないけど、『Highway Cabriolet』の心地よいさわやかな音色にがっちり心を掴まれて虜になってしまった。
あなたの音楽はどうでしたか
今年ほかに僕が好きになったものといえば、人間椅子だろうか。渋みと深みに気付いて以来よく聞いている。
なんか新しいアーティストで良かったなと思えましたか?僕はAFRICAやMega Shinnosukeくんくらいです。
アンテナが鈍っていたのもあるし、なーんかパッとしない1年だったなー。去年はめちゃくちゃ新しい音楽を知れたのだけど、今年は控えめだった。
その代わり前から知ってたアーティストをより好きになる機会はあったかもな。ベボベの新曲とか原点回帰的で超良かったし。
来年はどんな音楽に会えるだろう。。