ハイボール・ハイライツ

ハイボールを飲みながら、気になるコンテンツのハイライトを。

音楽と週報 vol.52 2024/3/18〜2024/3/24

1 グループ魂 scrobble 26 曲
2 おとぎ話 18 曲
3 Propellerheads 16 曲
4 Mdou Moctar 15 曲
5 人間椅子 13 曲
6 White Shoes & The Couples Company 12 曲
7 Jamiroquai 8 曲
8 吉澤嘉代子 6 曲
9 布袋寅泰 6 曲
10 離婚伝説 5 曲

3/18(月)

上司が休暇中のため、海外案件のMTGに同席してくれないかと依頼され出社。結果、海外の人がドタキャンしたので出社する必要なかった。そもそも自分が出席する意味が皆無なMTGなので、モヤモヤしていた。時間が空いたので、連休に入る前の整理をしつつ、日記をまとめた。

退勤して人間椅子を聞きながら帰宅、たしかキーマカレーを作ったような、作ってないような。

3/19(火)

前日のMTGがこの日にずれ込み、急遽出社。海外の人たちと職場近くのカフェで談笑した。そもそも話題が自分の仕事の領域ではなかったので口をはさめず、朗らかに相槌を打つマシーンと化していた。英語を久し振りに使いたかったが、やはり慣らさないとだめだなあ。一緒にいた同期は錆びついていなくて、努力してるなあ、と感心した。

夕方、4月からの大きな組織改編の説明があった。自分は特に影響は無かったが、良くしてくれた上司がひとりだけ異動になり、最近の動向から推察するに左遷だなあ、としみじみ。別に好きではなかったが。中間管理職の最たる例というか、この1年この上司のことを見てきて、自分はこういうポジションに就きたくないなあ、と決意が固まった感じがする。

連休前の片づけが終わらず、自宅近くの劇場で「裁かるるジャンヌ」を見逃した。本当に痛い。恋人が同じタイミングで配信で観ており、めっちゃ良かった、とのこと。

おとぎ話とグループ魂をたくさん聞いた。「職務質問」が最高。

3/20(水)

祝日。久々に映画を3本観た日。まずは「悪なき殺人」。「12日の殺人」の前の作品で中々配信で観られる機会もなかったので、特別上映してくれて助かった。人物の視点が切り替わる「羅生門」スタイルで、またかという感じ。しかしこのスタイルはたいてい面白くなるし、本作はミステリーやサスペンスの要素もしっかり固まっていたので、見応えばっちりだった。「羅生門」もはやく観たいんだが。。

10分程度のインターバルの中急いで次の劇場に走り込み、「52ヘルツのクジラたち」を鑑賞。おそらく、今年ワーストの作品。この映画を酷評することはたやすいのだけど、それをしたところで誰のためにも、自分のためにもならないし、記憶・記録にわざわざ残しておく意味も感じられないので、そのまま捨て置いておくことにする。

ただ、事前に公開されていた鼎談記事が気になっており、それは斜め読みしておいた。とてもいい視点から意見交換がなされており、このクオリティの意識を持てているスタッフと主演女優がいるのに、なぜあんな作品になってしまったのか。本当にスタッフが気の毒でならない気持ちに。一方で、もし鼎談に参加した人たちも含めてあの仕上がりで満足しているとすると、それはそれで邦画の未来が真っ暗すぎてヤバイですよ。

新宿から渋谷に移動し、仕事終わりの恋人と合流した。喫茶店に入って、これからのことが自然と話題にあがった。諦めきれない自分の目標を追いかけてみること、恋人も新しい仕事に就くべく動きたいということ、それをすり合わせ、今みたいにフットワークが軽い状態で会えなくなっても、お互いがお互いの意志のつよさに惹かれたことを再確認し、大丈夫でしょうと総括した。

その後渋谷の兆楽で腹ごしらえを済ませ、「π」を観に行った。ダーレン・アロノフスキー作品はこれでたいてい網羅できた。物語は支離滅裂というか、あまりにも理解の範疇を超えているので、話が面白かったとは言えない。ただ、「なんか盛り上がってる」ように見えるシーンでビッグビートのBGMが鳴り響いたり、疾走感あふれる人物の動きが見えたり、実態が伴わなくてもガワだけ用意されていれば映画として楽しめるのかもしれない、というフォーマットを感じられる映画だったか?

鑑賞後、お互いポカーンとした状態を何とか言語化しようと努めながらツカツカ帰った。

吉澤嘉代子の新曲に「魔法はまだ」が収録されていたのが嬉しかった。離婚伝説はいつの間にこんなに人気になったのかよくわからないが、何となくよそよそしくて最大公約数的なアルバムだな、と斜に構えてしまった。

「π」の感じが「マトリックス」に似ていたので、プロペラヘッズを久し振りに聞いた。めっちゃしっくり来て、翌日もしばらく聞いていた。

3/21(木)

連休一日目。午前中は普通に仕事したり掃除したりして、午後から目黒シネマにて「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を鑑賞。めっちゃ良かった。かっこいい演出や小ネタが散らばっていて、中でも永作博美の演技力に脱帽した。彼女がこの映画を支えていたといってもなんら過言ではない。久し振りに邦画で★5!って感じだ・・。

映画館にゆっきゅんというタレント?映画評論家?がいたらしく、恋人に教えてもらった。たしかに映画のトークショーに出席するお知らせをよく見かけるわ。映画評論の人たちを追いかけたことが無かったが、ちょっと気にしてみようかな。

その後いい感じの中華料理屋に入り夕食を済ませ、帰宅。

White Shoes & The Couples Companyを見つけた。めっちゃいい。

3/22(金)

午前中は仕事した。上司に時間を合わせてもらい、面倒案件の打ち合わせをした。休みなのに~~。と思いつつ、前の部署で仕事とプライベートの区別を付けないことに慣れすぎた結果である。適量なら気にならない。

午後イチから池袋で「デューン 砂の惑星part2」を観た。Dolby環境は初めてだったので最初はその過剰な音圧にやや困惑したが、慣れたころから物語の深みもグンと増し、結果的に大満足の166分になった。今年ベストの1本になることは間違いない。超大観のSF作品であると同時に、商業的なあざとさもあまり多くなくて、プロの英知が凝縮された作品だ。バッチバチに決まって、しばらく頭がもわ~んと心がDUNEに取り残されているような感覚。モノクロのシーンは全てがかっこよくて涙が出た。

すこし喫茶店で時間をつぶし、三茶に移動して元同僚と飲んだ。直近の人事異動や知っている人たちの最近の動向を聞き、自分が在籍していたころの悪しき習慣が何も変わっていないことが面白かった。働きやすさを豪語する会社全体の動きは評価するが、前部署は伏魔殿的にクソ上司やクソ巨匠が息巻いているので、ガワが変わっても中身は変わらないよなあ、と対岸の火事の気持ちでケタケタ笑いながら聞いていた。本当に異動してよかった。

遅れてきたもうひとりが合流したタイミングで恋人ができたことを報告した。コイバナ大好きなお姉さんたちに色々聞かれたが、良い関係性もあるし不快な気持ちにはならなくてよかった。かなりの頻度で会っていると言った際に「やっぱり前の人はそんな好きじゃなかったんじゃん」と指摘されてしまった。まあ、そういうことだったんでしょうね。早めに切り上げるつもりが、楽しくて終電近くまで伸びてしまった。

グループ魂ジャミロクワイ、あとDUNEの砂漠関連でMdou Moctarを全部聞いた。

3/23(土)

午前中はゆっくり過ごし、午後から恋人の家に遊びに行った。チーズケーキを作ってくれていた。作り方も簡単らしく、お店で食べる必要ないな。美味しすぎて2日で1ホール食べきった。

夕方から西荻窪にチャリで移動した。最高の古着屋さんを紹介してくれて、そこで三着購入。あ〜んお金がない。でもどんどん好きな格好ができるようになっていく。

その後、2軒回って酒と食事。あまり飲めない身体なのが惜しい。恋人は酒豪らしく、顔色ひとつ変えず飲み続けていた。強すぎて飲んだ感覚になるまでかなりの量と時間が必要で、逆に飲まないらしい。その姿が気になる。飲み終わってからカラオケに行き、1時間全力で歌ってヘトヘトになった。楽しかったなあ!遅くならないくらいに帰宅して、冷えたチーズケーキを食べてのんびり。こじんまりとした規模の移動量とアクティビティで最大を楽しんだ。終わりかけで血の量も落ち着いているからと半分せがまれる感じで縺れ込むも、拭いても拭いても血が落ちずちょっとグロッキーになってしまった。こういうときは出来そうでも我慢しようと合意。

3/24(日)

あまりすっきり起きられなかった。生地から手作りのタコスで朝食を済ませた。個人的には美味しかったのだが、生地の出来栄えが不満だったらしい。ちょっとのんびりして4月公開の新作を試写した。前評判通り素晴らしい作品だった。あまり恋愛映画は観ないのだけど、ハイコンテクストな大人向け作品で、かつアート色もほとんどなく淡々としていたので、シンプルな感情表現がじんわりと心に染みてくる傑作だ。

続けて「ギルバート・グレイプ」も一緒に鑑賞。疲れてたのか大事なシーンで寝ちゃっていたらしい。ラストシーンの急展開も個人的にはしっくり来ず、あまり気持ちのいい作品ではなかった。兄弟の和解で終われば綺麗なのだけど、あくまでギルバートという人間にフォーカスした作品であることは間違いないので、アメリカの片田舎と家族の呪縛からの脱却という、ゼロ年代アメリカ映画あるあるだったんだ、という解釈に落ち着いた。それにしてもトレーラー族って、アメリカ映画の要素なかでも入り込めないノイズのひとつだよね。その暮らしぶりや価値観は、ただ想像するしかない。

エビとナスと春野菜の和風パスタを作ってくれた。焼きそばみたいな絶妙なパスタ、美味しかった。チーズケーキと合わせてせかせかと食べ尽くした。

食後の喫煙中になにげなく同棲の話をした。いつということではなく、そもそも興味あるか?という質問にとても前向きに乗っかってくれて嬉しかった。世間的には早いのかもしれないが、ふたりのペースとしては急くことも無理をすることもしていない、と確認できたので、近々で実現に向けて動き出そうとおもう。

21時ごろ帰宅。小腹が空いてスナックを一袋食べてしまって後悔。23時ごろ就寝。