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『RIP SLYME活動休止』について、そのおもいのたけ

新しいキャップが欲しくて、色んなアーティストのグッズを探していた。そういえばチェックしてなかったな、とリップスライムのHPへ。

 

不穏な文言が。ショップ閉鎖・HP閉鎖、と。

嫌な予感がし、ツイッターを見てみると、「活動休止」だって。

 

RIP SLYMEは人生で1番聴いている音楽であり、お坊さんがお経を唱えるより易く、どの曲も簡単に暗唱できるくらい耳に染み付いている。

楽園ベイベー

楽園ベイベー

 

活動休止…ちょっと落ち込む。

 

感傷的ではないけども

すっきりしないなあ。

検索するとたくさんのゴシップサイトがメンバーの不倫騒動とか不仲説のことを取り上げていた。そんなことは全くどうでもよくて、ただ彼らの音楽が絶えてしまうことがひたすらに悲しい。

僕は今度24歳になるけど、ちょうどRIP SLYMEを聞き出して10年くらい経つ。それぞれの個性を持ったカッコイイおじさん5人、中学生の僕にはスーパー戦隊みたいに見えたんだよな。

 

そこからシングルもアルバムも全部揃えた。インディーズ時代のアルバムなんか全然聴いてないけど。色んな人に貸した。色んな人に自分はRIP SLYMEが大好きだと言い続けた。マイナーバンドを狂ったように聴いていた時もあったけど、他人に胸を張って好きだと言えるのはRIP SLYMEくらいしかなかったな。もう耳から血が出るほど音楽を聴いて、たくさんの素敵な音楽に出会っているけど、それでもRIP SLYMEは埋もれていない。

 

そんな音楽が終わってしまいそうなのです。

最近活動が控えめではあったが、微かな残り火が今はただ温もりだけを残して消えてしまった。再び点火するのか、それとも冷めてしまうのか。

 

ただ、RIP SLYMEの才能の灯火が消えるとは思えないのでアール。

衰えは感じない、だからこそ

最新曲はどれ?『Check this out』かしら。

ここ数年でも最高のキラーチューンです。本当にオッサンになってしまった彼らだけど、その音楽には未だに10年前と同じ興奮を感じる。年齢を重ねても、才能もセンスも一切衰えを見せない。

僕が聴き始めた頃からすでに国民的な人気があったから、彼らのパイオニア的功績とか斬新性とか、そういうのはわからない。さらに言うと、ヒップホップやラップも随分と蓄えが増えたたけど、その音楽性は全く語れない。

結局ただ1つ言えることは、10年もの間曲のドキドキを絶やさずに供給できているのはすごいということ。すごいよ。

 

だからこそ、今回の活動休止がもったいなくてしょうがないのだ。

まだいける。まだまだファンを湧かせるアイデアをたくさん蓄えているはずだろう。それが何だ。不倫だか不仲だかで終わってしまうのか。5人分の巨大な才能が一滴残らず枯渇するまで聴きたかった。不倫できるほどのバイタリティと精液がまだあるなら、その勢いで一曲見せてくれ、とも思った。

 

先日lyrical schoolのライブで発表された、PESとのコラボ曲発売。間違いなく喜ばしいことだけど、僕はFumiyaのトラックに4人が言葉を乗せる、RIP SLYMEの音楽が聞きたいのだ。言うまでもないけどね。

 

流行や一過性の好みを、時に組み込み、時に無視する、そんな誰しも魅了される音楽がRIP SLYME、そうずっと思ってたよ。

ミリオンヒットグループの終焉

ゴシップは一旦置いておいて。しかしとて、仮に人気や売上の低迷が彼らの活動を阻むのだとすると、とてもやるせなくて虚しい気持ちになる。

 

この前BASEMENT TIMESがとても良い記事を書いてた。

今の中高生はRIP SLYMEを聞いて何を感じるのか。別にRIP SLYMEじゃなくて結構。血流が決壊しそうなくらい湧き上がる音楽、優しさに涙するような曲、そういうものにちゃんと出会うことはあるのだろうか。指でポチポチするだけで聴ける音楽には、おそらく意識の1割も注げないのでは。

僕は別に安室奈美恵を良いなと思ったことは一度もない。聞こうとも思わん。ただ、彼女のファンが「安室奈美恵が好き」という気持ちを最後の最後まで貫いていた姿はとてもかっこいいと思うし、それを崩させなかった安室奈美恵本人にもまた尊敬の念を抱く。そういう音楽にこれから人々が出会える機会は減るのだろうか。

 

RIP SLYMEを好きになれ、ではなく。心酔できる音楽、その終わりまで寄り添える音楽、そういうものを見つけて欲しいのだよ、人類…。

 

めっちゃ逸れた。

かつて100万人を虜にしたRIP SLYMEが、活動休止という形でその幕を一旦下ろした。そして最近の音楽事情を鑑みるに、今後彼らの功績と音楽は、次々と湧いて出てくる新しい音楽に埋もれ、いつかその墓標すら見えなくなるのだろう。

 

そんな悲しいことあってたまるかよ〜

以上。