ハイボール・ハイライツ

ハイボールを飲みながら、気になるコンテンツのハイライトを。

音楽と週報 vol.48 2024/2/18〜2024/2/23

1 Mdou Moctar 30 scrobbles
2 民謡クルセイダーズ 28
3 ズボンズ 15
4 South Penguin 12
5 放課後ティータイム 12
6 Cho Co Pa Co Cho Co Quin Quin 11
7 正歌 10
8 SUPER BUTTER DOG 9
9 Yin Yin 7
10 小沢健二 6
11 柴田聡子 6

ラインナップが謎すぎる、Mdou Moctorのエキゾチックに触発されて民謡クルセイダーズ、それと中国の爆笑ギターロックにはまった週。

2/18(日)

前日に解散し、この日はお昼から仕事終わりの恋人と合流して庭園美術館へ。暖かくてあの庭園でのんびりしていた時間は良かった。眠かったけど。併設されている自然教育園にも足を運んでみた。目黒のど真ん中に広大な森が広がっていて、ビルのひとつも見えないくらい深々としていたのが良かった。都内の指折りのお気に入りスポットになったかも。泊まりですることを済ませたからもう用済みって思われてるかもしれないのが怖かったと吐露されて、人間にそんな考え方があることすら思い至らなかったんだが・・と思った。

夕方からいい感じの喫茶店に入って休憩した。あの喫茶店はいいな。目黒シネマで映画を見るときは活用したい。

夜の回から目黒シネマで「8 1/2」を鑑賞。面白いかどうかはさておいて、おそらく映画界でのオールタイムベストというか、ド級の名作っていう認識だったから劇場で見ることができて嬉しかった。とはいえ、怪奇なストーリーと連日のラッシュがあいまって前半はちょっと寝てしまった。それでもラストの壮観は脳裏に焼き付いているし、今後の映画体験においてこの映画を見たということはかなり重宝しそうだ。いい映画をみられて満足した。

お互い疲れていたので映画の後はすっきりと解散。スマブラGENESISをあまり見られなかったのがちょっと残念だった。

2/19(月)

出社。民謡クルセイダーズを聞いたことがなかったのでなんとなく聞いてみたらドンズバにかっこよくてアルバムを一周して出勤。めちゃくちゃにかっこいいな。ダメダメな取引先とのやりとりが破滅的で、ついに自分が向き合っている別部署の担当から怒られた。自分ものんびりしすぎていたという責任がありつつ、橋渡し役としての限界を感じて勘弁してくださいの気持ちだった。この週末に公開された大作のムビチケをもらった。自分は試写で鑑賞済みだったが、恋人もみたいと言っていて、自分ももう一度見たいと思っていたので、2枚いただいた。ほかにも色々な新作を見られる機会が今重なっていて、うれしい。

民謡クルセイダーズを聞いて帰宅。途中で恋人のプレイリストに入っていCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINも聞いてみた。めちゃくちゃかっこいい〜。Spotifyのサジェストに頼りきっていたので、第三者からのおすすめは本当にありがたい。音楽を聴くのが楽しすぎる。

2/20(火)

引き続きCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINと、south penguinの新しいアルバムを聞いて出勤。朝一から前日のトラブル対応に追われた。担当者がカンカンに怒っていた一方、「いやそれ先に言えよ」の情報をあえて言わなかった、と言われ意味不明すぎて誠意を失った。それ先に言ってくれればここまでにならなかったんじゃないか。新卒で入ってからずっと向き合っているこのクレイジーマン、明らかに近年耄碌している。

それ以外の仕事は覚えてない。先週に買ったジャケットを同期に自慢してしまった。この同期、僕にフェミニン印を押しすぎだ。いいけど。

YinYinつながりで中国っぽいサウンドを聴きたくなり、SUPER BUTTER DOGSを聞いて退勤。といってもチャイナっぽいのはFUNKYウーロン茶くらいなんだけども。

2/21(水)

在宅。寒かったなあ。午後からはなれの事業所まで所用があったため外出するも、10分で用事が済み、さらに徒労に終わってしまった。おかげで昼寝しないで済んだけど。帰宅して仕事しながら掃除をした。ちょっと忙しかった気がする。ちょっと早めに退勤して、最寄駅まで恋人を迎えにいった。適当に買い物をして帰宅、キーマカレーを作ってくれた。お互い料理が好きで、創意工夫で贅沢せずに生活を底上げする知恵を模索するのが楽しいわ。キーマカレーめちゃくちゃ美味しかった。いま、これまであまり買わなかった人参の活用法に燃えている。外出中に見つけた謎の中国の漢ソングが面白すぎて、恋人とゲラゲラ笑いながら聞いていた。まじで面白すぎて電車の中でも笑いを堪えるのに必死だったんだけど、共有できる人がいて本当にうれしい。これまでおもしろ動画の共有っていう行為に全く共感できない上に他人のおすすめおもしろ動画って全く笑えなかったんだけど、今ならわかる。

 

open.spotify.com

 

せっかくだからお湯を溜めようかと提案するも、生理中だから血だらけになっちゃう・・と言われ「血だらけ」を想像して咄嗟に反応できなかった。血だらけになるの・・?「血だらけ」が日常的に起こりうる生活を送っているなんて。性教育の敗北である。いや、異性との交流から離れていた時間が長すぎて、感覚が麻痺していた。無意識にノンデリカシーな発言をしていそうで怖い。

民謡クルセイダーズをふたりで聞いたところ、同じく和風エキゾチック系ということで渋さ知らズ切腹ピストルズを教えてもらった。ジュークボックスかて。素敵。

翌朝は早朝に起きて恋人を仕事に見送ることになっていたので、早めに就寝。相手がお泊まりセットを置いていって、なんだか感慨深い気持ちになった。

2/22(木)

4時に起きてホットケーキを食べて駅まで送って解散。早起きっていいなあ〜って思いつつ、帰宅して倒れるように二度寝した。定時ごろに起床してそのままぬるっと仕事を始めた。相変わらずおじさん同士のいがみ合いが不快だ。木曜はこのMTGが定例にあるので出社しないことにしている。オンラインだったら聞かないふりできるし。

眠すぎてお昼にまた昼寝した。すっきりしないまま夕方のMTGに参加し、ここでも最悪な空気感が漂っていて、弊社のこのビジネスの終焉を間近に感じている。早い所めぼしい転職先を見つけた方がいいのかもしれない。もしくは大きな組織改編を待った方がいいのか。仕事内容に不満はそこまでないから、同業他社に逃げるのが一番いいとは思ってるんだけど。

夜、3月以降のチームの体制について上司と話し合った。これから忙しくなりそうだ。チーム内で現場上がりの自分が専門的扱いをされている分野があり頼りにされている一方で、自分はそこまで仕事ができる人間というわけではない、というかひたすらに怠け者でサボりがちな人間なのに周りにいる人間や自分のスキルによっては重宝されることもあるもんだなあ、と気が引き締まった。

退勤してみさしていた「17歳の瞳に映る世界」を鑑賞。邦題はどうしてこうなってしまったんだろう。原題は作中でももっとも心が揺さぶられるシーンから引用されているというのに。さしておもしろくはなかったけど、この監督は今から注目しておこうと思っている、ちょっと打算的な理由で知っておきたかった。

2/23(金)

週末からの寝不足を解消したくて11時ごろまで寝ていた。すっきりしたあ。フィルムを現像し、その間に古着屋で気になっていたデニムのカバーオールを購入した。財布の紐がゆるくなってきている。行けるところまでいってみよう。

夕方、近所のケーキ屋さんのモンブランを食べながら「5時から7時までのクレオ」を鑑賞。ずっとみようと思っていたアニエス・ヴァルダ。良かった。人間模様が緻密で、ユーモラスかつメロディアス、そしてなんといっても脅威的なまでの画作りのセンス。ぐんぐん引き込まれる長回しと自然なカット代わりに惚れ惚れする。他人から見たクレオクレオから見た他人、という視点の切り替え方もスムーズで、とっても洗練されていてファッショナブルな作品だった。この監督作品は短いものが多いので、さくっと全部見てしまいたい。

キーマカレー用の野菜の残りでパスタを作って、新ジャガイモと新玉ねぎのジャーマンポテトと合わせて食べた。う〜ん、おいしい。

ジャズ大名」を見た。ストーリーも演出もめちゃくちゃすぎたけれど、テーマが突飛すぎるのと、ハマるかハマらないかのカルト的テーマが無事ぶっささって良かった。ちょっと物足りなさも感じたが、この作品の持つ唯一無二の音楽性に惹き込まれた。とても好きな映画です。さらに去年末に千葉雄大主演の舞台があったらしく、もっと早く出会っていればこの舞台を観にいったのになあ、と後悔。

・・・

幸いにも今月公開の大作は試写で鑑賞済みなので新作映画が渋滞しなくて済んでいる。3月からかなり目白押しになってくるので、恋人とのスケジュールを縫いつつ、どうにか後悔しないラインナップを見ておきたい。近年の新作はほぼ100%配信に落ちてくるからさほど心配していないものの、やはり旧作や名作のリバイバルはなるべく見逃さないようにしたい。早速3月上旬からドライヤーの上映がスタートする。裁かるるジャンル、めっちゃ見たい!

 

音楽と週報 vol.47 2024/2/10〜2024/2/17

もうこの見え方でいいや。Apple Musicで聞いていた分がいくつか漏れていて、そのなかにMdou Moctarが入っている。最近聞いた中でベスト級に良かった・・。

2/10(土)

朝一で「瞳をとじて」を鑑賞。いやあ、人生ベストに食い込んでくる本当に意味のある作品だった。映画を見るというその意義自体を問いただす巨編で、映画に関わる人生をこれからも送りたいと強く確信した。一緒に見た恋人に感想を話そうとしても、内容を思い出すと涙が出てきて、うまく喋れなかった。恋人かどうかというより、この作品を良いと思える人間たちのことを全員ハグしたい。ビクトル・エリセ、ありがとう。

その後サイゼリヤで昼食。何年ぶりだろう。お腹いっぱいになっても安い・・。何より、昼食をサイゼリヤで済ませられる、という感覚が良いよ。毎食毎食おしゃれで美味しいお店なんて入れないのよ。インターネット的な感覚かもしれないが、もっと普遍的な、金銭感覚と居心地感覚のお話。

昼食を済ませて都内の植物園へ。ちょっとした水族館が併設されているところで、淡水魚をたくさん見られて嬉しかった。生き物の学名大喜利が好き。魚の豆知識を差し込んでくる博識さに惚れ惚れする。好奇心を刺激しあえる関係、良い。淡水魚のデザインっておもしろいよな。旅行先の植物園を巡りたいという話で盛り上がった。わかる。植物園ってめっちゃ好き。

その後、植物園から1時間弱ほど路線バスに乗り、池袋へ。バス内でこっくりしていたとき、気持ちよかったわあ。ちょっと時間を潰して、夜から「その男、凶暴につき」を鑑賞。救いのない話だったけども、役者の演技は相変わらず良かったよ。一緒に見ていた人は好きではなかったようだ。こういう救いのない話を見終わったあとの底抜けの暗さを味わいすぎて慣れてしまったかもしれないけど、本来はイヤな気持ちになるよなあ。お腹が空いていたので喫茶店でオムライスとプリンを食べて解散。美味しかった。

西岡恭蔵にはまった。無駄がなくて、すっきりしていて、それでいて味わい深い。名前も知らなかったけど、もう亡くなっているのかあ。

2/11(日)

お昼から高円寺へ。エスニック料理に連れて行ってもらった。ちゃんと食べたのははじめてかもしれない。パクチーナンプラー、美味しすぎる。その後公園まで散歩し、のんびりした。移動販売の良い感じのたい焼きを食べた。かなり天気がよかったのでしばらく動くことができなかった。眠りそうになりながら色々な話をした。お香を買った。その後古着屋をいくつか紹介してもらって、一緒に服を選んでもらった。ファッションセンスもそうだし、服飾についての知識も豊富で、一緒に服を見てもらったのがとても楽しかったなあ。最後にはいったお店でギュンギュンに決まったテーラードジャケットの古着を一目惚れで購入した。いや〜〜〜、良すぎ。良すぎ〜!ケーキ屋さんの喫茶で落ち着いた。絵しりとりをした。絵が上手なのも良い、ずっと続けて欲しい。翌週の段取りを話した。当日になってあたふたしたくないから事前に泊まるかどうか聞いた。日曜早朝に仕事があるので土曜は泊まれないということだった。間髪入れずに金曜夜からならいけるよ!と言われてちょっとまごまごした。期せずして泊まりにくることになり、掃除を頑張らなければと意気込んだ。その後解散の流れになるところ隣の駅まで散歩した。はじめて異性とお付き合いをするくらいに経験がないので緊張している、という心配事を吐露してくれた。それについて色々話し、何が起きてどうなっても大丈夫になれる関係がいいよねとまとまってすっきりと解散、翌日も会う約束をした。部屋でお香を焚いて寝た。

2/12(月)

午前中は掃除をした。フィルムを現像し、無印で買い物、恋人の誕生日プレゼントもゲットして、夕方からから仕事終わりに合流して神保町に行った。映画のパンフレットを漁りに入り、ふたりで盛り上がったエリセの旧作2本を探した。それとたまたま見つけた「十戒」のパンフレットも購入してしまった。喫茶店に入ってナポリタンとカレーを頼んだ。喫茶店ナポリタンってあんなに美味しかったんだ。夜、集合が遅かったのですこし散歩した。公園を見つけるとついつい入ってしまう。寒い夜は人がいないので、誰にもみられていないという環境に吸い込まれてしまう。前日にお互いの経験について話したこともあってなんだか恥ずかしい気持ちになった。いつも以上にたくさん触れ合って、「これはもうほぼしてるようなものだ」とゲラゲラ笑って、お互いの緊張や心配が吹っ飛んだ。駅に向かう途中めちゃくちゃ寒かった。なんとなく口ずさんだ曲名をすぐに当ててくるのが素敵でいいなと思う。「君は薔薇より美しい」のかっこよさに盛り上がって、布施明声量チャンネルを教えてもらった。面白かった。良い三連休だったなあとしみじみの解散。

2/13(火)

西岡恭蔵、平山ミキなどを聞いて出勤。誰にも会う予定はなかったけど、日曜に買ったばちばちにかっこいいジャケットを着てちょっとフォーマルっぽくなった。いや〜、本当に決まっているわ。仕事は覚えてない。休業していた好きなトンカツやさんが復活していたけど、リニューアルにともなって少しメニューが変わっており、ショックだった。適当に退勤して人間椅子を聞いて帰宅。

2/14(水)

恋人のプレイリストを聞いて出勤。Snooperの発見に至った。とある打ち合わせでとある作品の上映情報をゲットしてわくわくした。それ以外は覚えてない、重めの案件をすすめた。バレンタインだから!と新作のムビチケを同期から譲ってもらった。わーい。適当に退勤して、YinYinを聴きながら無印で黄色いスリッパを買って帰った。可愛い〜。夜、ちょっと時間が余っていたので「エクス・ルテルナ」を鑑賞。明滅が激しすぎて疲れた。ギャスパー・ノエにしかできない表現はたくさんあるけれど、それがハマるかどうかはまた別問題だ・・。

2/15(木)

在宅。朝一のチームのMTGで上司おじさんとご意見番おじさんが喧嘩していて不快だった。上司からは中間管理職の苦悩を感じつつも、たしかに現場の意見をないがしろにしている?と思わせるような態度である一方で、ご意見番は単純に自分より年下の上司のことをいびりたいだけじゃないの?といった様子で、本当に嫌だったな・・。温厚な上司が声を荒げて「じゃああんあ同じことできんのかよ!?」と叫んでいて、きもかった・・。一方で心身衰弱するほどのストレスを感じているだろうにと心配していたけど、強く言い返せるようなタフさを垣間見られて良かったとも思った。本当に最悪なMTGで、終会後に同期からやばかったねとチャットが飛んできて笑った。

適当に仕事をしつつ、掃除をした。「神は見返りをもとめる」をみたけど、やっぱり「空白」でそうだったように、この監督はなんか苦手なんだよな・・。日常シーンの会話というか、「どう?リアルでしょ?」という意図があざといというか、、。Youtuber界隈にまったくといって明るくなく、人気Youtuberとして登場する動画の数々がめちゃくちゃにダサくて、皮肉ってるのか本当に現実世界でもそういうクオリティなのか気になってしょうがなかった。「空白」は松坂桃李古田新太も苦手だったけど、本作は岸井ゆきのはもちろんムロツヨシのシリアスな演技もよくって、それは満足。

2/16(金)

在宅。西岡恭蔵を流して、仕事の合間に引き続き掃除して洗濯をした。お香を焚いて仕事をすると良い気分になれる。誰かが来ることになって初めて気づく、自室の洗練されなさ。引っ越したい、家具を統一したい。こんな部屋に来ても楽しませてあげられない・・とげんなりしてしまう。

退勤して最寄駅で恋人と合流して、食材を買って回鍋肉を作った。いつもより甘めだったけど美味しく食べてもらえて良かった。バレンタインってことで手作りのパウンドケーキとクッキーをもらった。おいしすぎて笑ってしまった。たしかに造り方は簡単なのかもしれないけど、自作しようという気持ちとか、実際においしく完成させる器用さとか、そういうのに感心する。ちょっとしたお手紙と似顔絵をもらってほっこりした。絵、上手だし味があって素敵だなあ。近所の銭湯にいった。人がおおかった。おめでたズが宣伝していた伊良コーラを飲んだ。スパイスが効いていて美味しかったな。帰宅して一緒に過ごしていたら深夜2時になっていたのでそのまま就寝。諸々、杞憂に終わってなにより。

2/17(土)

あまりすっきりしないまま目が覚めて、前日の回鍋肉の残りとケーキを食べた。眠かったので二度寝した。起きたらお昼だった。近所の町中華に行った。量が多くて持ち帰った。美味しい・・。散歩して喫茶店に入った。翌日会う予定のことを話した。前日の夜からの疲労で、めちゃくちゃに眠かった。夕方帰宅して、ちょっと寝た。準備していた高級肉を焼いた。色々な調味料を用意して、塩麹で漬けた。姉さん、プレゼントをありがとう。高級肉を一緒に食べて、最後お茶漬けにしてすっきり。ここ最近の自炊の中でももっとも美味しかったかもしれない。食後ちょっと話したり、色々な音楽を聞いて小躍りしたりした。相手はずっと元気で、別れ際もまだ余裕があるといったことを言っていたので、自分の体力がないことを実感した。運動するしかないのだろうか・・。前日の銭湯ぶりにシャワーを浴びてめっちゃすっきりして、そのまま倒れるように就寝した。

音楽と週報 vol.46 2024/2/3〜2024/2/9

1 ウルフルズ 33 scrobbles
2 Flipper's Guitar 23
3 キリンジ 17
4 ふくろうず 16
5 人間椅子 11
6 Kiki 8
7 Snõõper 8
8 サニーデイ・サービス 8
9 布袋寅泰 8
10 猫戦 8

 

2/3(土)

午前の回から「ダム・マネー」を見に行った。去年の新作ラインナップ披露会みたいなものでかなり期待していた作品だったけど、想像を超えてきたな・・。「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」のような成金物語ではあるものの、主人公は日陰者で、富裕層への蜂起というテーマがおもしろい。一方でウォール街への風刺にとどまることなく、いちオタクのゲーム店に対する愛がひたむきで、アツくて、見やすかった。いやあ早速今年のトップ10に入れたいくらいいい作品だった。とにかくハラハラする展開に胸が熱くなる。近辺でハンバーガーを食べた。おいしかった。その後新宿御苑を散策して、植物園にも足を運んだ。芝生に寝転んでいたら芝が大量に付着して困った。

まだ解散するには早い時間だったので、IKEAで家具を見て回った。このまま普通に関係が続いてくれれば、そのうち同棲でもするのだろうか。その前に自宅へ呼ぶことになるのだろうか。きれいにしたいなあ、広いところに引っ越したいなあ、とぐるぐる考えた。IKEAの50円ソフトクリームがおいしかった。50円て・・

IKEAが盛り上がったので解散する気にもなれず、ちかくの純喫茶へ。恋人が喫煙者で良かった。ふたりで喫茶店に入ると、精神的なつながりが生まれる。定期的にかつ意識的にこの時間は設けていきたい。しばらくすると会社の同じフロアで働いている同期に突然声をかけられて心臓が止まる思いをした。まさかこんなところで出会うなんて。こちらは僕の恋人です、とスムーズに紹介できて良かった。たくさんの好きなことの話をした。お付き合いしてまだ1週間!という話もして、出会って半年くらいの気持ちだと言われた。翌日も会う約束をして、てきとうな時間に解散。

2/4(日)

お昼から某巨大な公園に集合した。ボートに乗った。はっずかしいけど、ボートで食べたミスドはとてもおいしかった。早朝に雨が降っていたようで、目当ての手漕ぎボートに乗れなかった。動物に詳しい恋人が色々な鳥の名前を知っていてかっこよかった。同じ鳥を近くで見つめていたおばあちゃんと会話していたその姿が好きだった。

公園を散策した。公園内にあった食事処でおでんとワンカップを頼んだ。あまりにもナイススポットだった・・。ワンカップにおでんのだしと唐辛子を入れた堕落の酒が殺人的においしかった。全然酔っぱらう量ではなかったけど、すばらしい環境にへべれけになり二人とも上機嫌だった。ジッタリンジンの「にちようび」がめっちゃ良いという話で意気投合し、歌詞をなぞってラムネを買って散歩しながら飲んだ。これ以降、この日は精神が泥酔していた。

たくさん触れ合って心身ともにのぼせていたので、最寄駅でラーメンを食べた。相手も同じ気持ちのため家にあったマグロを爆食いしているとのことで、面白い人だなとその連絡をみてケラケラ笑った。

2/5(月)

出社。家を出る支度をしたところに積雪のニュースを知った。降雪はイベントだと思えるので出社した。お昼すぎから強くなってきて、夕方には吹雪のように。仕事中、雪の中で遊びたいと恋人から連絡があったので、二つ返事で承諾。電車が動いているうちに帰宅して、ちょっと仕事して退勤。吉祥寺に向かった。豪雪すぎて笑った。中華料理屋に入った。あのお店、良すぎたな。また行きたい。メニューも家で再現したい。割りばしが入っていた袋のデザインが秀逸で、スマホケースに入れた。

食べ終えてから井の頭公園に向かった。この時点でかなり吹雪いており、足元もぐちゃぐちゃになっていた。公園は意外と人が多くいた。みんな考えることは同じか・・。はしゃぎながら歩いた。小屋の軒先に避難して煙草を吸った。物陰に隠れて、びしょびしょになりながらずっとキスしていた。寒さは感じなかったから、ドーパミンの分泌量が凄かったんだと思う。電車も遅れ、終電ギリギリになって帰宅。相手は平日5時起きだというのに、エネルギッシュだ。誘ってくれて嬉しかったし、月曜からタフな日を過ごしてもストレスに感じないことに驚いた。はあ、楽しい月曜日だった。

キリンジをよく聞いた。Pizza Vs Hamburgerの再発見に至る。帰り際と吉祥寺に向かうときはウルフルズを聞いた。おもしろバンドだと思っていたけど、素直でやさしい歌詞に骨太ロックを楽しめていて、とっても良い。

2/6(火)

在宅。めちゃくちゃに寒かった。過去3年間、めちゃくちゃに忙しかった時期の残業代が支払われることになった。その額を目にして声が出た。異動してかなり落ち着いた時期も含まれていたので、時期をずらせばもっと弾んだ金額が支給されたのか、とおののく。しかし本来マイナスだったただ働きの分が支給されてゼロになっただけなので、得をしたわけではないし、とんでもない会社の怠慢だ。

木曜の仕事終わりに一緒に映画を見る約束をした。今年初の回鍋肉をつくった。キャベツとピーマンをちょっとシャキシャキの状態にしてみたけど、クタクタの肉とネギとの食感の差を楽しめていいかも。胃が破裂するくらい食べた。回鍋肉を食べながら「滝をみにいく」を観た。沖田修一のエッセンスはそのままに、いつもよりコンパクトで手軽だった。ちらちらと重めの過去がのぞいてくるあたり、沖田修一監督がただ能天気に明るい作品を作っているだけではないというのが分かるし、だからこそ誰も裁かれないハッピーエンドにも深みが増されるというものよ。かなり好きな方かも。あと、おばさん同士の口論はリアリティがあって怖かった、沖田修一監督が会話劇ベースのサスペンスやホラーを撮ったらめちゃくちゃ面白くなると思う。

フリッパーズギターを流しながら仕事した。

2/7(水)

出社。打ち合わせが2件飛んだ。仕事は定時定時で帰れるくらい落ち着いているのだけど、他のメンバーが忙しそうにしている。うーん、自分の仕事量が少ないのだろうか。。

布袋のバンビーナにどハマりした。しかもRIP SLYMEのリミックス版を今まで知らなくて、とても良かった。仕事も暇で事務仕事が多かったので、夕方に人間椅子を聞いていた。オフィスで音楽を堂々と聞ける職場環境が懐かしく、唯一前の部署で良いなあと思える。バレたとき本当に怒られそうだからそろそろやめておこうかな。帰宅中はサニーデイ・サービスを聞いた。曽我部恵一も今まであまり聞いてなかったなあ。Jantokoiというインストユニットが良かった。YinYinみたいな、エキゾチックなメロディ。

2/8(木)

出社。打ち合わせ4件が連続して疲れた。声が枯れてしまった。中間管理職の上司が現場からも上層部からも叩かれていてかわいそう。夜、恋人と「コット はじまりの夏」をみにいった。公開から時間が経ってしまった作品だけど、職場でめちゃよかったという感想を耳にして気になっていた。ただのさわやか成長譚かと思いきや、生い立ちや家庭環境が想像以上に重く、それが反動となる過程や結末にはぼろぼろと涙がこぼれた。大人が考えた「子供に言わせたいこと」がなく、子供のそのままの感性を切り出している作品なのが良かったなあ。邦画だとないよね、こういう自然さは。。

その後喫茶店に入るも、なかなかの値段でふたりでびっくり。ちょっと高くて気が進まないといった恋人に対して全然ごちそうする気が満々だったのだけど、相手を見くびったり丸め込もうとしたり利用するような関係性にはしたくないと二人で合意できてよかった。お互いの誕生日が近く、ホームパーティをする予定を立てた。うう、緊張する。3連休もすべて会おうよという話になった。勢いづいているわけではなく、老夫婦のような落ち着きを感じているからこそ、という安心感があって良い。

2/9(金)

出社。適当に仕事をした。久しぶりにチームの人とたくさん映画の話をした。仕事はあまり大事なことが起きなかった。同期とも久しぶりにたくさん話したな。

翌日は朝一の回で「瞳をとじて」を見にいく予定があったためそわそわしていた1日。特になにもなく、平和に過ごしてちょっと残業して退勤。

・・・

見たい映画が多すぎる一方で、あまり消化できていない。でも恋人も映画が好きで一緒に付き合ってくれるし、このくらいのバランスに慣れたい。昨年の250本鑑賞は人間関係を打ち捨てた結果の最大値に近かったから、今年はもっと一般的な本数になるだろうなあ。

音楽と週報 vol.45 2024/1/28〜2024/2/2

1 折坂悠太 51 scrobbles
2 ジッタリン・ジン 34
3 Ginger Root 18
4 人間椅子 13
5 おとぎ話 11
6 ドミコ 8
7 大塚愛 8
8 YUKI 6
9 オアシス 6
10 吉澤嘉代子 6

在宅勤務が2日あったので折坂とジッタリンジンをすべて流した。めっちゃ音楽聞いた週。

1/28(日)

地震とアラームに同時に起こされて心臓ばくばく。怖かった。お昼に恋人と会って公園と喫茶店でお話しした。ちょっと暖かい日で、公園でのんびりしていた時間、永遠にこのままになれ〜〜〜ってずっと思っていた。知り合って10年くらい経っているかのような感覚がする。

好きなメガネのセレクトショップを紹介してあげた。そうやすやすと手を出せる金額ではないものの、一緒に色々と試着した。前日、自分は女性に可愛いという言葉をあまり使いたくない、ということを説明した。描写を放棄しているような、雑な響きが好きではなくて。好きな人の好きなファッションに素敵なメガネが代わる代わる加わっていくのは非常に刺激が強かったというか、ドキドキした。可愛い以外の語彙がない。可愛い。

マフラーが欲しかったので、無印でいいものを買った。めちゃくちゃいい。同じものを一緒に選んでくれてうれしかった。この冬は敵なし。もっと冷え込んでくれて構わない。

その後、喫茶店でした音楽の話、映画の話、本の話、そのひとつひとつにこれから影響されていくことになる。恋人の好きな音楽が良い。

3日連続で会っていてさすがに疲れたねということになり、夕方解散した。別れ際、マフラーを巻いてくれた。おお恥ずかしい。自分、恋愛してるわ。マフラーを巻き終わった途端、突然頬にキスをされて叫び声が出た。そのまま彼女は改札の向こう側に行って帰ってしまったけど、体が固まってしばらく動けない。おおん。。ようやく歩けるようになったと思ったら、なんだか足取りが軽い。すごいな。自分、わかりやすすぎる。

帰宅して、「川の底からこんにちは」を見た。石井監督は去年の「月」のせいであまりいいイメージがなかったけど、やっぱり好きな作風なんだな。初期作品だから粗々しいところもあったけれど、去年の「愛にイナズマ」につながる原体験で満足。満島ひかりのスピーチとラストシーンは巻き戻して2度見た。

鶏の照り焼き作った。

1/29(月)

朝から健康診断。注意書きを読んだ上で朝ごはんを食べて臨んだけれども、やはり当日の朝はNGだったらしく、怒られた。ごめんなさい。身長は相変わらず168cmだった。姿勢が悪いから本当は170cmだと思っている。見栄ではなく、本当にそう思っている。

その後出社して、仕事して退勤。チームのうち3人しか出社していなくて快適だった。

帰宅して「哀れなるものたち」のパンフレットを読んだ。もう一回みたいな・・

1/30(火)

出社。覚えてない。チーム長と同期とランチに行った。毎昼1000円以上するものを食べられる財力が欲しいです。同期とは給料変わらないはずなのに・・。

適当に勤務して退勤。その足で「みなに幸あれ」を見に行った。気になっていたホラーだったけど、あまりハマらなかったなあ。古川琴音は良かった。ホラーにぴったりの顔しているし、彼女ならアリ・アスターの作品に出ていてもおかしくないと思う。トニ・コレットやフローレンス・ピューと似たような表情ができるはず。それ以外は、どうにも茶番感がいなめないというか、小劇場の小劇団って感じがしてしまった・・。邦画ホラーで好みのものにあまり当たったことがないなあ。ちょっと色々見てみたい。

1/31(水)

在宅。恋人のプレイリストからずっと流しながら仕事した。仕事はあまりなかったかも。お昼を食べた後M1の決勝をみてゲラゲラ笑い、おかげで目が覚めて昼寝しないで済んだ。ヤーレンズが衝撃だった・・。

適当に退勤、なんとなく「家族ゲーム」をみた。松田優作かっこよすぎか??奇っ怪なストーリーに困惑しながらも見進め、最後の食卓のシーンには面食らってしまった。ちょっとした解説を読んでようやくその意図を理解した。完全に置いてけぼりにされてしまったけど、横並びの食卓の騒乱をワンカットで見せつけられたのは楽しかった。この監督作品は気になるものが多い、「黒い家」「失楽園」「(ハル)」を見たい。

2/1(木)

在宅。暇だったかな〜。

引き続き無限に音楽を流して仕事した。ちょうどM1最終決戦がアップロードされていた。ヤーレンズすごすぎるだろう〜〜。令和ロマンも面白かったんだけど、完全にヤーレンズの方が好み。めっちゃくちゃに好き。テレビ嫌いが加速して、リアルタイムで見るより後日にネタだけ見る方が自分にあっている。

適当に退勤して「キツツキと雨」を見た。役所広司沖田修一監督、これからも見られるかなあ。荻上直子監督との共通点として、自然な会話とながめのショットが好き。愛のある会話をのぞいているような気持ちになれる。恣意的だったり説教じみたシーンがまったくなくて、ただ等身大なだけの人間模様が大好きだ。沖田監督作品も全部見たいなあ。

土曜に見る映画のことを決めた。翌日の金曜のレイトショーでみたいものがあると誘ってくれて、嬉しかった。はやく会いたいなあとベッドの上で左右にゴロゴロ、といった漫画みたいな状態だった。犬みたい。

2/2(金)

仕事。なんか忙しかった気がする。でも夜に恋人に会えるわあ、と思って無敵の状態だった。結果かなり重い仕事がいくつか週明けに持ち越されることになった。しゃきっとしなさい。

退勤して「エル・スール」を一緒にみた。あ〜〜、良かった。本当に良かった。「瞳をとじて」の前の2作品目。「ミツバチのささやき」を吸収しきれなかったけど、この作品は見応えもしっかりあって、とても好きだった。ついに来週の新作公開に思いを馳せる。ビクトル・エリセの新作長編を、彼が現役であるうちに劇場で見られる幸せを噛み締めている。楽しみだ。土日の回はどれも満席らしく、金曜に誘ってくれた恋人に感謝している。

劇場近くの良い感じの喫茶店で軽く食事をした。KIRINJIと折坂のライブに申し込むことになった。一緒に行けたら、どれだけ幸せなことか。当たれ、お金はどこからでも捻出する。

土曜は「ダム・マネー」を見にいく。これも去年からずっと楽しみにしていた作品だ。ふふふ。

・・・

この週、めちゃくちゃに音楽を聞いた。おとぎ話、折坂、Ginger Root、ジッタリンジン人間椅子。そして昔のJpopの数々。恋人の選曲に惚れ惚れする。脳内のプレイリストを、その感性を共有しませんか。

音楽と週報 vol.44 2024/1/20〜2024/1/27

1 人間椅子 42 scrobbles
2 おとぎ話 20
3 シャムキャッツ 15
4 ZAZEN BOYS 9
5 フーバーオーバー 7
6 毛皮のマリーズ 7
7 Yin Yin 5
8 エレファントカシマシ 5
9 モーモールルギャバン 5
10 矢島美容室 5

1/20(土)

先週に通話したアプリの人と会った日。お昼から昨今のブームが到来する前から存在していた老舗の純喫茶で待ち合わせしてオムライスを食べた。その後、「僕らの世界がまじわるまで」を一緒に見た。映画をちゃんと見てちゃんと考えられる人だとわかってうれしかった。ピカデリーに「哀れなるものたち」の広告がでかでかと垂れ下がっていたので、翌週の金曜に一緒に見に行くことになった。本当に楽しみで自分の中の聖域にそっと置いておいた作品だったけど、この人はそれを踏みにじるようなことはしないだろうな、と安心できたので、一緒に見に行きたいと思えて良かった。その後下北沢に移動して古着屋を巡った。王道デートかい。彼女のファッションセンスに惚れ惚れした。あまりお腹が空いていなかったので仄暗い喫茶店に入った。いろいろ話して、「会う前は本当に不安で帰りたかったけど、改めて1日の終わりには初めて会う気がしなかった」と言ってくれた。

映画、音楽をはじめとするお互いを構築している好きなものについて共有して、知らない世界をお互いに教えあった。雨も降っていて尋常ではないくらいに寒かった日。会う前の不安だった気持ちが嘘のように楽しく過ごせた、と言ってくれて良かった。自分もまた、今回の方もまた何か違う特別なものを感じていた。ここまでは割と、これまでの顔合わせと一緒の感覚だったかもしれない一方で、好きなもののラインナップが似ていて、それを強い気持ちで愛でていきたいというスタンスが一致していることは、これまであまりなかったかもしれない。恋愛観についても話し合った。後になってやっぱ無理ですというトラウマを避けたかったので、ちゃんと話しておいた。

人間椅子の音楽と文学性で通じ合える人と初めて出会えて、うれしかった。

1/21(日)

日中は掃除をしたかったけど、前日の疲労が取れなくてうだうだしてしまっていた。夕方からゴダールの「軽蔑」とイ・チャンドンの「オアシス」を連続で見た。「軽蔑」は画がいいな〜と思ったくらいで、内容で迫るようなものがなかった感じ。表現という意味で、現代映画の草分け的な感じがした。

「オアシス」は、もしも自分が健常者だったら、のカットが数カ所あり、それ自体にいろいろと賛否があるようだった。自分は全く気にならず、あの女性が表出することができない、内なる美しさと苦悩を可視化した表現に感動した。そして片山慎三監督に通じるテーマや濁り、人間本来の美しさをまじまじと見つめられる作品で、とても良かった。

かなり遅くになって帰宅、残っていたひき肉でキーマカレーを作って食べて就寝。

1/22(月)

在宅。週末に会った人が紹介してくれたたくさんの音楽をいろいろ聞いたら仕事が終わった。本当に暇でほとんど仕事していなかった気がする。おかげでたくさん聞けた。自分の知らない、そしてとても素敵なアーティストをたくさん知っていて、どれから聞いてみようか迷っている。

夜、「Shall weダンス?」を見た。これも週末の人がベスト級に好きだという映画で、ついこないだ周防監督の良さに気づいたから。結果、終始ボロボロ涙が流れ、わけのわからないくらい泣いてしまった。本当に美しくて、爽やかで、人生を謳歌しようというエネルギーとロマンスが詰まった最高の作品だった。役所広司、すごすぎない?

音楽の話と、「Shall weダンス?」をみた話を連絡してみた。連日LINEでやり取りを継続する、というのが苦手な一方で、関係性がゆらいでしまう期間はある程度連絡をして絆しておきたかった。なんとなく向こうも同じような温度感のようなものを感じられて、良かった。

1/23(火)

出社。チーム長が出社する日だったから一応合わせたけど、いなかったから職場が静かだった。仕事はあまり覚えてない。イ・チャンドン特集を夜から見たかったけど、先輩社員から色々質問されたのに捕まり、ちょっと退勤が遅くなった。自分は定時には出勤しているのだけど、それで朝遅い人が主導する案件とバッティングすると、早めの出社が割りを食うことがよくある。みんなはやく来て早く帰ろうよ・・

1/24(水)

おとぎ話をたくさん聞いた。なんでこれまで聞かなかったんだろう。そもそも、名前を知っていたかどうかすらも怪しい。ZAZEN BOYZの新しいアルバムも聞いた。出社したけど何もなかった日。林芙美子の「浮雲」を読み始め、冒頭からぐんぐんと引き込まれていく。金曜の映画の時間を決めた。彼女が「PERFECT DAYS」を見たと連絡をくれた。仕事中だったけど心が躍った。面倒なトラブルがまたおきた。

アカデミー賞のノミネートが発表されていた。おおかた予想通りというか、まあそうだよね、という感じ。だた「Saltburn」がどこにもノミネートされていないのが意外だった。脚本か主演男優賞くらいには入ってるかなー、と思っていたけど。「オッペンハイマー」はどうなるかなあ。いうほど論争的じゃなくて、戦争というものの意義を問いかけるような作品だと個人的には思っている。流石にノーランがそんな下品な作品を作るとは思えない。

1/25(木)

在宅。久しぶりにモールルを聞いた。モールルが好きだという気持ち、結構忘れがちになる。定時前にこっそり家を出て、すこし離れた古着屋にセーターを買いに行った。いいもの買ったなあ。

その後夜からイ・チャンドン「バーニング」を見た。これは劇場でみないと寝ちゃうなあ。村上春樹原作っていう情報がない状態で見たかったかもしれない。官能的な表現と、主人公の朴念仁な感じが村上春樹っぽいとうか・・まったく知らないんですけどね。とにかくスティーヴン・ユアンの貼り付けたような表情に引き込まれた。「CURE」の萩原聖人みたいだ。

1/26(金)

出社。打ち合わせを2件した。どちらも会話の感じがちょっと自分には合わない感じなのだけど、大事な取引先なので苦労した。2件目は上司が同席してくれたので場が回って助かった。自分よりすこし年上くらいの若い担当者さん、逆に僕のことは年上だと思ってるんだろうなあ、というバツの悪い気持ちになる。舐めた態度をとってすみません。

2件めの打ち合わせが終わって早退し、吉祥寺に。アプリの人と待ち合わせして台湾料理を食べた。ルーローハン美味しすぎる。これまでちゃんと食べたことなかったかもしれない。楽しく話をした。

その後レイトショーで「哀れなるものたち」を一緒に見た。感想をここに書いておくにはとても体力を要するのと、自分のなかにすでに落とし込めているような作品なので、ここで書かないでおく。鑑賞後は魂が抜けたように席から立てなかった。一緒に見た方も人生でベスト級の作品だと言っており、翌日それがフェミニズム的な観点からの共感だったということがわかり、彼女の聡明な感性に惹かれたと同時に、自分も同じ感想を抱いていたので、安心した。

終映後、その辺をぶらぶらと散歩した。寒かった。公園で色々話をし、翌日もまた会おうということになった。この日は集合してからややバタバタしており、深い話をあまりできなかったから、向こうから提案してくれて嬉しかった。寒さに震えながら帰宅、翌日に備えて就寝。

久しぶりにグソクムズを聞いた。昨秋の一件以降、自分はちゃんと向き合えなかった間にメジャーデビューを果たしたりして、離れてしまっていた。今なら聞けると思って聞いたら、しっくりきて良かった。

1/27(土)

お昼、都内海沿いの駅に集合した。コンビニで適当に買って、散歩して、海沿いの誰もいない海浜公園的なところで食べて話した。あのスポット、誰もいないしめちゃくちゃいいベンチ?があるしで、ナイススポットすぎた。行きはてくてく歩いて、戻りはバスにのった。バスで隣に好きな人がいるの、あまりにも詩的で、中学生的で、良い。

バスを降りて植物園に行った。草木の名前と見た目が一致しているような知識はないけれど、ただ居るだけで癒される空間だからすき。お互いにカメラを持っていたので撮りあった。ドーム内に差し込む光がその人を照らして、草木を背に輝いているその姿に見惚れた。

夕方退館し、ちょっと移動した。すこし散歩してお好み焼きを食べた。手狭なお店で真剣な恋愛の話をする雰囲気ではなかったものの、自然と3日目の総括が始まった。あまり何を話していたか覚えていないけど、自分が普段から大事にしている考え方を改めてなぞっていた気がする。一度好きになった人やもののことは、状況的に手放さないといけない場合はあるけれど、一度も好きではなくなったことはない、その代わり特に新たな人に心を開けるかどうか、そこに一番労力を要するし、一度ダメそうと判断したらその人には興味がなくなってしまう、ということを伝えた。その後、何かを自分が話し終えた後、突然告白をされた。この日のうちに何か進展があるだろうなあ、と思っていたけど、まさかお好み焼き屋でとは思っていなかったので、まともに返答できなくて震える声で自分も同じ気持ちだということをからがら伝えた。箸を持つ手が震えてお好み焼きがボロボロになっていったのをよく覚えている。そして退店間際、彼女がお手洗いで叫んでいるのが聞こえた気がした。あれは幻聴かもしれない。

その後のことは詳細に思い出せない、一旦退店をして、改めて自分もその人のことが好きで、その恋愛感情以上にずっと関係を続けられると思えている人だということを伝えた。自分の不安な気持ちも吐露した。相手は、したたかな人だ。背筋を伸ばして、しゃきっとしたい。歩きながら色々話して、今日のところは一旦帰って頭を冷やすことにした。あしたも会う。これからどうなるか、、といつもなら書いている気がするが、この人との関係はきっと成熟するはずだ。

音楽と週報 vol.43 2024/1/13〜2024/1/19

1 人間椅子 35 scrobbles
2 Yin Yin 21
3 YUI 18
4 Saho Terao 16
5 小山田壮平 12
6 ケミカル・ブラザーズ 7
7 フーバーオーバー 6
8 tomoo 4
9 キリンジ 4
10 betcover!! 3

小山田壮平とYinYinのアルバムに心踊った週。ほかは微妙〜

1/13(土)
朝からアプリの人とメッセージでやりとり。話題が多くテンポもよかったため煩雑になり、夜、電話することに。

最寄りの映画館でイ・チャンドン特集をはしごした。「ペパーミント・キャンディ」「シークレット・サンシャイン」を連続鑑賞。韓国ノワールの2作品、どちらも重厚で見応えのある作品だった。特に「シークレット〜」はキリスト教の矛盾に迫る内容で、いつも小説で読んでいた遠藤周作三浦綾子の葛藤が鮮明に可視化されていて、これだよこれこれ、の感じだった。2週にわたって実施してくれているこの上映、全部見たい。

夕方帰宅して餃子を作った。はあ、おいしい。20個ってあっというま。

食後、アプリの人と通話をした。アプリが設けている通話回数制限まで達してしまうくらい話し込んだ。楽しかったなあ。会う予定も取り付け、ホクホクで就寝。

1/14(日)

お昼から会社の元同期と遊んだ。あまりユーモアセンスが共通していないからおもしろくないなあ、と思っていたけど、自分で自分を笑わせるくらいの発言をしようと思って臨んだ。結果、そんなことを考えなくても普通に話し、普通に楽しんだ。

お昼を食べてからボードゲームカフェにいった。ゲームに集中できるから、それ以降はかなり楽しめた気がする。自分、基本どのゲームでも強い。

同期のひとりが三人の共通の知り合いと結婚をしたということで、その話で盛り上がった。本当に興味なくて申し訳なかった。結婚式にも呼ばれてしまい、その場で断れるわけもなく、げんなり。結婚式の誘いをことわれる人ってこの世にいるのかな。あ〜、行きたくない。ボードゲームは三人だと幅が狭いので、今度はその結婚相手も連れてきて4人でやろう!という話になってしまった。本当にやめてください。解散後、その話がLINEグループで盛り上がっていたが、ちょっと本気で嫌だったので返信しなかった。結婚式の詳細もしれっと投げられており、どうにかして時空が歪むことで行けなくなってほしい。

夕方解散するも、夜に予約していた映画の時間までもう一人の同期が付き合ってくれることになった。おいしいモンブランを食べた。その同期の近況を聞いて、一緒に部屋を探したりした。当たり障り、他愛、なさすぎてうけるくらい淡白な会話だった気がする。

夜、新文芸坐で「ソナチネ」を鑑賞。う〜ん、意外と合わなかったかも。。「首」ではそこまで感じなかったんだけど、「アウトレイジ」の沈みきった暗がりが好きすぎて、同じテーマだとしても緊張感が緩む演出がやっぱり気になってしまう。日常そのものが緩くて、そんな中でも任侠を貫きとおした男をテーマにしているんだろうから、絶対に必要な描写なのは間違いないんだけども。。とはいえ、北野監督作品では役者の演技が本当によくって、本作も例に漏れず非常に良かった。

適当に帰宅。就寝。前日に通話した人と人間椅子の話題で盛り上がったのでよく聞いた日。ドゥドゥドゥドゥ・・とマイナー曲のイントロのギターリフを電話越しに言われた時はドキドキした。謎の癖すぎる。

1/15(月)

引き続き人間椅子を聞いて出勤。適当に仕事をして、夕方から「ボーはおそれている」の試写に参加した。かなりの大作かつお気に入りの監督作だし、SNS大喜利感想とも相性がいい監督なので、絶対に早めに見ておこうという魂胆だった。大きなスクリーンで万全の状態で見るのが良いとは思いつつも、結果この選択は正解だと思う。3時間の上映を終え、息も絶え絶えで最寄り駅に着いた。

中華屋さんで頼んだチャーハンの量が完全に狂っており、心身ともに疲労困憊だったのでむさぼるように食べてしまった。胃の処理が追いつかず、就寝してしばらくした夜中、急に腹痛と吐き気に襲われてしばらくトイレにこもった。学生のころもラーメンの食べすぎで中目黒のトイレで戻したことがある。それと同じ。アルコールでも体調不良でもなく、ただの食べすぎで嘔吐する計画性のない人間。この状態で吐くとウソみたいにスッキリする。

1/16(火)

在宅。寺尾紗穂を流しながら仕事した。夜、リメイク版「ベストキッド」を見た。おもしろかった。BGMがめっちゃ洋楽でうけた。仕事終わりにのんびり見るのにちょうど良い作品でした。

1/17(水)

出社。打ち合わせを2件こなすも、それでもなおやや暇だった。最近仕事結構暇なんだけど、それはどうやら自分の処理速度なのかもしれないと思うようになった。それくらい周りがのんびりしている。適当に仕事をこなし、ちょっと残業して退勤した。

小山田壮平のニューアルバムを聞いた。いいなあ。これまで音源化されておらずライブで披露されただけらしい曲も入っているようだ。ちょうどアプリの人と話した時もそんな話題になり、神が手繰り寄せるかのように要素が収束しはじめている。このまますべて、なんとか集合してひとつになれ。

帰宅して週末の予定をアプリの人と相談していろいろ決めた。あ〜〜、楽しみ。

人間椅子と、久しぶりにケミカルブラザーズも聞いた。

1/18(木)

再び在宅。覚えてないです。なぜかYUIの昔のアルバムをめっちゃ流していた。Rolloing Star、いつ聞いても錆びなくていいな。あと大人になってから聞くと、めちゃくちゃいい声しているわりに歌唱力は普通なんだなあ、とか気づく。幾多りらに似てない?

退勤して「汚れなき祈り」を観た。23年新作映画のひとつ「ヨーロッパ新世紀」がかなりよくて、その監督作をみたいと思っていた。カメラワークがほとんど動かない上、ワンシーンワンカットっていう脅威のねっとり感が印象的だった。配信で見ると本当に眠くて、途中15分ほど休憩を挟んだ。坂道を歩いていたはずが、いつのまにか断崖絶壁に立ちすくんでいるような、そんな作品。足を踏み外すと死んでしまうので、前だけを見るしかない。そんな金縛りのような緊縛感を味わわせるものすごい作品だ。ムンジウ監督はメッセージ性や作家性がかなり強いので、その強烈な演出が退屈な方向に働いてしまうのかもしれない。期待はしすぎないようにするけど、この監督が仮にエンタメ要素強めの作品を撮ったら、とんでもない傑作が生まれるだろうと確信している。それくらい、この監督には無限の可能性を感じるし、好きだ。

1/19(金)

YinYinの新盤がリリースされていた。もうすでに24年ベストの一枚なんですが。最高すぎ。

打ち合わせをした。なかなか商談に取り付けないことに焦っているのか、毎回しどろもどろでやや強引なセールスをしてくる人。同席していた若い女性の方はなんとなく気が利きそうというか、精彩を欠いたこの会社に居る理由はなんなんだろう。

適当に仕事をし、適当に退勤した。

朝の通勤中、「放浪記」を読み終えた。めっちゃ良かった。すかさず「浮雲」を読み始めたい。新宿と尾道にある林芙美子記念館にも行きたい。去年末からこの本を読みはじめ、どこで何をするにも自分の心に据えておきたい一本になってくれた。日記をつける習慣もこれでより一層楽しみになる。

帰宅してチャーハンを作って、これを書いている。今日は早く寝たい。

音楽と週報 vol.42 2024/1/6〜2024/1/12

1 寺尾紗穂 29 scrobbles
2 easycome 21
3 Thee Michelle Gun Elephant 11
4 矢島美容室 9
5 東京スカパラダイスオーケストラ 8
6 Attwenger 4
7 Confidence Man 4
8 The Hives 4
9 キリンジ 4
10 ザ・おめでたズ 4

寺尾紗穂にはまった週。

1/6(土)

朝一の回で「レザボア・ドッグス」リマスター版を鑑賞。おもしろかった。おもしろかったんだけど、あまりにもタランティーノが及ぼした影響が普通になってしまっている現在のことを考えると、こういう黎明期の映画をリアルタイムで体験することって大事なんだなあ、と実感した。これからの新作もその鮮度を意識したい。

スティーブ・ブシェミがめちゃくちゃいい役でほっこり。

最寄り駅に戻るも時間が微妙に空いていたので、「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」を鑑賞。あまり期待してなかったし、ミシェル・ヨーが早々に退場してしまったが、手堅く楽しめる作品だった。息子役の子がドンズバにタイプで、よかった。ポアロ役の人ってケネスブラナー本人だったんだ。

帰宅して「ブラック・スワン」を見た。「ザ・ホエール」を信奉する一方でこの作品を見てないなんて!よかった。よかったんだけど、幻覚がストーリーラインの中核を担ってしまう洋画が多くて、ちょっと入り込めない時がある。

この日、京都在住の女性からアプリでいいねが届いた。顔もわからず、居住地も全く違うのだけど、「心の交流がしたい」というメッセージに惹かれて好奇心で繋がってみた。ちょっと通話をした。お互いがお互いのエリアに行く用事があれば会いましょう、こまめに連絡を取り合いましょう、ということになったが、そんな丁寧な人間関係を自分が築けるわけもない。その人の暮らしぶりや仕事の話がめちゃくちゃにユニークで面白かったので、東京に越してきていただければなあ、と思った。

1/7(日)

ウメブラを見て、夕方からA24特集「ゴッズ・クリーチャー」を鑑賞。これは特集上映の1本にするにはもったいない良作だけど、たしかにA24のフォーマットを用いてそれっぽく見せているだけ、というレビューも納得できる。でもポールメスカルとエミリーワトソンの共演っていうだけ大満足なんだが!ポースメスカルのさわやかクズ男感、たまらない。

夜、何したか覚えてない。

1/8(月)

映画館に行っていない日。引き続きウメブラを見て、途中の暇な時間に「ヴィーガンズ・ハム」を見た。愛すべきくそ映画と思いきや、フランスのきわどい皮肉がたくさんあって、完全に一線超えてない?と思われるシーンがいくつもあった。身内でやる分には許されるのかな。

夜、「アメリカン・ビューティ」を見た。ソーラ・バーチって、この映画を見るに当時はかなりセンセーショナルな女優さんだったのかな・・まさかトップレスになるとは思わなかった。合成かもしれないけど。そしてドリームワークスってこんなにエッジーな作品もやるんだ〜、と謎の感心していた。

1/9(火)

仕事始め。出社したら人が多かった。全員出社したら部長のところまでツカツカ歩いて行き、わざわざ年始の挨拶をしていた。王様みたいだ。自分は出社してから普通に無視していて、(もしかしてこれルールなのか?)と勘ぐって嫌な気持ちになり、たまらず挨拶しに行った。やはり、あまりこちらを見てくれなかった。くそめ。

仕事のことは覚えてない。

1/10(水)

在宅。適当に仕事して、夜「レインマン」をみた。こりゃ、、よかった。

祖母がよくつくっていたじゃがいものガレットのことを最近思い出し、余っていたじゃがいもで作ってみた。お店で出せるレベルに仕上がってよかった。

1/11(木)

出社。人が少なくて快適だった。やめた後輩くんから仕事を引き継いだ先輩社員が、僕にしきりに質問してきて若干鬱陶しかった。調べてください。でも周辺知識がまったくない状態で突然大量の仕事が舞い込んだら、一番効率いいのって自分で調べるより人に教えてもらうことだよなあ。自分に状況を置き換えてみると、マニュアルだの引き継ぎ書を調べる時間すら惜しく思った時が多々あった。効率主義的なところがある自分としてはその点をないがしろにできず、ちゃんと丁寧に教えている。えらい。厳密には別のチーム同士なので、自分は別チームの仕事にまで足を突っ込んでいることになる。直属の上司にも看過してもらっているが、近々業務の整理が入るらしい。線引きがはっきりするのか、僕の仕事量が少ないから、と目をつけられるのか。違うんです、仕事が早すぎるだけなんです。みなさんと世間話している間もずっと仕事しているんです。

夕方、直近のパルムドール受賞作を試写で鑑賞した。試写用の劇場だったので環境があまりよくなく、仕事終わりだしちょっと体力を浪費した。内容もかなり集中しないといけず、疲れた。

しかし、これはとんでもない可能性を秘めた作品だと思う。前作「逆転のトライアングル」とかなり似たような批評性を内包しているが、表面上のエンタメ性がまったくないのが面白い。そしてもっとも恐ろしいのが、その可能性についての考察が完全に視聴者にゆだねられていて、ある種の参加型というか、前のめりに映画鑑賞できるモチベーションがないと、絶対退屈に思える構図だった。どんな評判になるのか、楽しみだ。

1/12(金)

29歳になった。毎年家族から連絡がある。適当に仕事をこなして、退勤。

年末に会った前の部署の同僚たちと再び集まり、誕生日を祝ってもらった。何年ぶり??自分の誕生日を家族以外に祝ってもらったの、まじで10年ぶりとかかもしれない。祝うといっても自分の話にはまったくならず、ただただくだらない話でゲラゲラ笑って解散。この二人のおかげでかなりポジティブであることを学べている気がする。社会に所属できる感覚を得られる。ありがたいなあ。

この日の早朝、マッチングでとあるいいねが届いていた。ひとまずお礼と軽い挨拶だけしたら長文で返信をいただき、その内容に目が丸くなった。仕事の合間に適当に返すわけもいかず、帰宅してのんびり返信した。趣味や好きなことだけではなく、それを人生の中枢に据えて生きていきたいと思うつよい気持ちが共通している。さすがに誕生日にこんなことがあったら、運命を感じますよねえ!?シンプルにこの偶然を喜ぶ気持ちもありつつ、(絶対に口外してはいけない、キモい)という気持ちから、内なる夢想癖を必死で抑えている。にへらにへら。ファッションも洗練されていそうでとても好印象だ。さあ、マッチングアプリ シーズン4?シーズン5?のスタートのようです。今回はどうなるか。

 

週末からイ・チャンドン特集がはじまる。日曜は前の部署で一緒だった同期入社組と会う。ユーモアセンスが違うから、会いたくない。