ハイボール・ハイライツ

ハイボールを飲みながら、気になるコンテンツのハイライトを。

音楽と週報 vol.46 2024/2/3〜2024/2/9

1 ウルフルズ 33 scrobbles
2 Flipper's Guitar 23
3 キリンジ 17
4 ふくろうず 16
5 人間椅子 11
6 Kiki 8
7 Snõõper 8
8 サニーデイ・サービス 8
9 布袋寅泰 8
10 猫戦 8

 

2/3(土)

午前の回から「ダム・マネー」を見に行った。去年の新作ラインナップ披露会みたいなものでかなり期待していた作品だったけど、想像を超えてきたな・・。「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」のような成金物語ではあるものの、主人公は日陰者で、富裕層への蜂起というテーマがおもしろい。一方でウォール街への風刺にとどまることなく、いちオタクのゲーム店に対する愛がひたむきで、アツくて、見やすかった。いやあ早速今年のトップ10に入れたいくらいいい作品だった。とにかくハラハラする展開に胸が熱くなる。近辺でハンバーガーを食べた。おいしかった。その後新宿御苑を散策して、植物園にも足を運んだ。芝生に寝転んでいたら芝が大量に付着して困った。

まだ解散するには早い時間だったので、IKEAで家具を見て回った。このまま普通に関係が続いてくれれば、そのうち同棲でもするのだろうか。その前に自宅へ呼ぶことになるのだろうか。きれいにしたいなあ、広いところに引っ越したいなあ、とぐるぐる考えた。IKEAの50円ソフトクリームがおいしかった。50円て・・

IKEAが盛り上がったので解散する気にもなれず、ちかくの純喫茶へ。恋人が喫煙者で良かった。ふたりで喫茶店に入ると、精神的なつながりが生まれる。定期的にかつ意識的にこの時間は設けていきたい。しばらくすると会社の同じフロアで働いている同期に突然声をかけられて心臓が止まる思いをした。まさかこんなところで出会うなんて。こちらは僕の恋人です、とスムーズに紹介できて良かった。たくさんの好きなことの話をした。お付き合いしてまだ1週間!という話もして、出会って半年くらいの気持ちだと言われた。翌日も会う約束をして、てきとうな時間に解散。

2/4(日)

お昼から某巨大な公園に集合した。ボートに乗った。はっずかしいけど、ボートで食べたミスドはとてもおいしかった。早朝に雨が降っていたようで、目当ての手漕ぎボートに乗れなかった。動物に詳しい恋人が色々な鳥の名前を知っていてかっこよかった。同じ鳥を近くで見つめていたおばあちゃんと会話していたその姿が好きだった。

公園を散策した。公園内にあった食事処でおでんとワンカップを頼んだ。あまりにもナイススポットだった・・。ワンカップにおでんのだしと唐辛子を入れた堕落の酒が殺人的においしかった。全然酔っぱらう量ではなかったけど、すばらしい環境にへべれけになり二人とも上機嫌だった。ジッタリンジンの「にちようび」がめっちゃ良いという話で意気投合し、歌詞をなぞってラムネを買って散歩しながら飲んだ。これ以降、この日は精神が泥酔していた。

たくさん触れ合って心身ともにのぼせていたので、最寄駅でラーメンを食べた。相手も同じ気持ちのため家にあったマグロを爆食いしているとのことで、面白い人だなとその連絡をみてケラケラ笑った。

2/5(月)

出社。家を出る支度をしたところに積雪のニュースを知った。降雪はイベントだと思えるので出社した。お昼すぎから強くなってきて、夕方には吹雪のように。仕事中、雪の中で遊びたいと恋人から連絡があったので、二つ返事で承諾。電車が動いているうちに帰宅して、ちょっと仕事して退勤。吉祥寺に向かった。豪雪すぎて笑った。中華料理屋に入った。あのお店、良すぎたな。また行きたい。メニューも家で再現したい。割りばしが入っていた袋のデザインが秀逸で、スマホケースに入れた。

食べ終えてから井の頭公園に向かった。この時点でかなり吹雪いており、足元もぐちゃぐちゃになっていた。公園は意外と人が多くいた。みんな考えることは同じか・・。はしゃぎながら歩いた。小屋の軒先に避難して煙草を吸った。物陰に隠れて、びしょびしょになりながらずっとキスしていた。寒さは感じなかったから、ドーパミンの分泌量が凄かったんだと思う。電車も遅れ、終電ギリギリになって帰宅。相手は平日5時起きだというのに、エネルギッシュだ。誘ってくれて嬉しかったし、月曜からタフな日を過ごしてもストレスに感じないことに驚いた。はあ、楽しい月曜日だった。

キリンジをよく聞いた。Pizza Vs Hamburgerの再発見に至る。帰り際と吉祥寺に向かうときはウルフルズを聞いた。おもしろバンドだと思っていたけど、素直でやさしい歌詞に骨太ロックを楽しめていて、とっても良い。

2/6(火)

在宅。めちゃくちゃに寒かった。過去3年間、めちゃくちゃに忙しかった時期の残業代が支払われることになった。その額を目にして声が出た。異動してかなり落ち着いた時期も含まれていたので、時期をずらせばもっと弾んだ金額が支給されたのか、とおののく。しかし本来マイナスだったただ働きの分が支給されてゼロになっただけなので、得をしたわけではないし、とんでもない会社の怠慢だ。

木曜の仕事終わりに一緒に映画を見る約束をした。今年初の回鍋肉をつくった。キャベツとピーマンをちょっとシャキシャキの状態にしてみたけど、クタクタの肉とネギとの食感の差を楽しめていいかも。胃が破裂するくらい食べた。回鍋肉を食べながら「滝をみにいく」を観た。沖田修一のエッセンスはそのままに、いつもよりコンパクトで手軽だった。ちらちらと重めの過去がのぞいてくるあたり、沖田修一監督がただ能天気に明るい作品を作っているだけではないというのが分かるし、だからこそ誰も裁かれないハッピーエンドにも深みが増されるというものよ。かなり好きな方かも。あと、おばさん同士の口論はリアリティがあって怖かった、沖田修一監督が会話劇ベースのサスペンスやホラーを撮ったらめちゃくちゃ面白くなると思う。

フリッパーズギターを流しながら仕事した。

2/7(水)

出社。打ち合わせが2件飛んだ。仕事は定時定時で帰れるくらい落ち着いているのだけど、他のメンバーが忙しそうにしている。うーん、自分の仕事量が少ないのだろうか。。

布袋のバンビーナにどハマりした。しかもRIP SLYMEのリミックス版を今まで知らなくて、とても良かった。仕事も暇で事務仕事が多かったので、夕方に人間椅子を聞いていた。オフィスで音楽を堂々と聞ける職場環境が懐かしく、唯一前の部署で良いなあと思える。バレたとき本当に怒られそうだからそろそろやめておこうかな。帰宅中はサニーデイ・サービスを聞いた。曽我部恵一も今まであまり聞いてなかったなあ。Jantokoiというインストユニットが良かった。YinYinみたいな、エキゾチックなメロディ。

2/8(木)

出社。打ち合わせ4件が連続して疲れた。声が枯れてしまった。中間管理職の上司が現場からも上層部からも叩かれていてかわいそう。夜、恋人と「コット はじまりの夏」をみにいった。公開から時間が経ってしまった作品だけど、職場でめちゃよかったという感想を耳にして気になっていた。ただのさわやか成長譚かと思いきや、生い立ちや家庭環境が想像以上に重く、それが反動となる過程や結末にはぼろぼろと涙がこぼれた。大人が考えた「子供に言わせたいこと」がなく、子供のそのままの感性を切り出している作品なのが良かったなあ。邦画だとないよね、こういう自然さは。。

その後喫茶店に入るも、なかなかの値段でふたりでびっくり。ちょっと高くて気が進まないといった恋人に対して全然ごちそうする気が満々だったのだけど、相手を見くびったり丸め込もうとしたり利用するような関係性にはしたくないと二人で合意できてよかった。お互いの誕生日が近く、ホームパーティをする予定を立てた。うう、緊張する。3連休もすべて会おうよという話になった。勢いづいているわけではなく、老夫婦のような落ち着きを感じているからこそ、という安心感があって良い。

2/9(金)

出社。適当に仕事をした。久しぶりにチームの人とたくさん映画の話をした。仕事はあまり大事なことが起きなかった。同期とも久しぶりにたくさん話したな。

翌日は朝一の回で「瞳をとじて」を見にいく予定があったためそわそわしていた1日。特になにもなく、平和に過ごしてちょっと残業して退勤。

・・・

見たい映画が多すぎる一方で、あまり消化できていない。でも恋人も映画が好きで一緒に付き合ってくれるし、このくらいのバランスに慣れたい。昨年の250本鑑賞は人間関係を打ち捨てた結果の最大値に近かったから、今年はもっと一般的な本数になるだろうなあ。