ハイボール・ハイライツ

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音楽と週報 vol.42 2024/1/6〜2024/1/12

1 寺尾紗穂 29 scrobbles
2 easycome 21
3 Thee Michelle Gun Elephant 11
4 矢島美容室 9
5 東京スカパラダイスオーケストラ 8
6 Attwenger 4
7 Confidence Man 4
8 The Hives 4
9 キリンジ 4
10 ザ・おめでたズ 4

寺尾紗穂にはまった週。

1/6(土)

朝一の回で「レザボア・ドッグス」リマスター版を鑑賞。おもしろかった。おもしろかったんだけど、あまりにもタランティーノが及ぼした影響が普通になってしまっている現在のことを考えると、こういう黎明期の映画をリアルタイムで体験することって大事なんだなあ、と実感した。これからの新作もその鮮度を意識したい。

スティーブ・ブシェミがめちゃくちゃいい役でほっこり。

最寄り駅に戻るも時間が微妙に空いていたので、「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」を鑑賞。あまり期待してなかったし、ミシェル・ヨーが早々に退場してしまったが、手堅く楽しめる作品だった。息子役の子がドンズバにタイプで、よかった。ポアロ役の人ってケネスブラナー本人だったんだ。

帰宅して「ブラック・スワン」を見た。「ザ・ホエール」を信奉する一方でこの作品を見てないなんて!よかった。よかったんだけど、幻覚がストーリーラインの中核を担ってしまう洋画が多くて、ちょっと入り込めない時がある。

この日、京都在住の女性からアプリでいいねが届いた。顔もわからず、居住地も全く違うのだけど、「心の交流がしたい」というメッセージに惹かれて好奇心で繋がってみた。ちょっと通話をした。お互いがお互いのエリアに行く用事があれば会いましょう、こまめに連絡を取り合いましょう、ということになったが、そんな丁寧な人間関係を自分が築けるわけもない。その人の暮らしぶりや仕事の話がめちゃくちゃにユニークで面白かったので、東京に越してきていただければなあ、と思った。

1/7(日)

ウメブラを見て、夕方からA24特集「ゴッズ・クリーチャー」を鑑賞。これは特集上映の1本にするにはもったいない良作だけど、たしかにA24のフォーマットを用いてそれっぽく見せているだけ、というレビューも納得できる。でもポールメスカルとエミリーワトソンの共演っていうだけ大満足なんだが!ポースメスカルのさわやかクズ男感、たまらない。

夜、何したか覚えてない。

1/8(月)

映画館に行っていない日。引き続きウメブラを見て、途中の暇な時間に「ヴィーガンズ・ハム」を見た。愛すべきくそ映画と思いきや、フランスのきわどい皮肉がたくさんあって、完全に一線超えてない?と思われるシーンがいくつもあった。身内でやる分には許されるのかな。

夜、「アメリカン・ビューティ」を見た。ソーラ・バーチって、この映画を見るに当時はかなりセンセーショナルな女優さんだったのかな・・まさかトップレスになるとは思わなかった。合成かもしれないけど。そしてドリームワークスってこんなにエッジーな作品もやるんだ〜、と謎の感心していた。

1/9(火)

仕事始め。出社したら人が多かった。全員出社したら部長のところまでツカツカ歩いて行き、わざわざ年始の挨拶をしていた。王様みたいだ。自分は出社してから普通に無視していて、(もしかしてこれルールなのか?)と勘ぐって嫌な気持ちになり、たまらず挨拶しに行った。やはり、あまりこちらを見てくれなかった。くそめ。

仕事のことは覚えてない。

1/10(水)

在宅。適当に仕事して、夜「レインマン」をみた。こりゃ、、よかった。

祖母がよくつくっていたじゃがいものガレットのことを最近思い出し、余っていたじゃがいもで作ってみた。お店で出せるレベルに仕上がってよかった。

1/11(木)

出社。人が少なくて快適だった。やめた後輩くんから仕事を引き継いだ先輩社員が、僕にしきりに質問してきて若干鬱陶しかった。調べてください。でも周辺知識がまったくない状態で突然大量の仕事が舞い込んだら、一番効率いいのって自分で調べるより人に教えてもらうことだよなあ。自分に状況を置き換えてみると、マニュアルだの引き継ぎ書を調べる時間すら惜しく思った時が多々あった。効率主義的なところがある自分としてはその点をないがしろにできず、ちゃんと丁寧に教えている。えらい。厳密には別のチーム同士なので、自分は別チームの仕事にまで足を突っ込んでいることになる。直属の上司にも看過してもらっているが、近々業務の整理が入るらしい。線引きがはっきりするのか、僕の仕事量が少ないから、と目をつけられるのか。違うんです、仕事が早すぎるだけなんです。みなさんと世間話している間もずっと仕事しているんです。

夕方、直近のパルムドール受賞作を試写で鑑賞した。試写用の劇場だったので環境があまりよくなく、仕事終わりだしちょっと体力を浪費した。内容もかなり集中しないといけず、疲れた。

しかし、これはとんでもない可能性を秘めた作品だと思う。前作「逆転のトライアングル」とかなり似たような批評性を内包しているが、表面上のエンタメ性がまったくないのが面白い。そしてもっとも恐ろしいのが、その可能性についての考察が完全に視聴者にゆだねられていて、ある種の参加型というか、前のめりに映画鑑賞できるモチベーションがないと、絶対退屈に思える構図だった。どんな評判になるのか、楽しみだ。

1/12(金)

29歳になった。毎年家族から連絡がある。適当に仕事をこなして、退勤。

年末に会った前の部署の同僚たちと再び集まり、誕生日を祝ってもらった。何年ぶり??自分の誕生日を家族以外に祝ってもらったの、まじで10年ぶりとかかもしれない。祝うといっても自分の話にはまったくならず、ただただくだらない話でゲラゲラ笑って解散。この二人のおかげでかなりポジティブであることを学べている気がする。社会に所属できる感覚を得られる。ありがたいなあ。

この日の早朝、マッチングでとあるいいねが届いていた。ひとまずお礼と軽い挨拶だけしたら長文で返信をいただき、その内容に目が丸くなった。仕事の合間に適当に返すわけもいかず、帰宅してのんびり返信した。趣味や好きなことだけではなく、それを人生の中枢に据えて生きていきたいと思うつよい気持ちが共通している。さすがに誕生日にこんなことがあったら、運命を感じますよねえ!?シンプルにこの偶然を喜ぶ気持ちもありつつ、(絶対に口外してはいけない、キモい)という気持ちから、内なる夢想癖を必死で抑えている。にへらにへら。ファッションも洗練されていそうでとても好印象だ。さあ、マッチングアプリ シーズン4?シーズン5?のスタートのようです。今回はどうなるか。

 

週末からイ・チャンドン特集がはじまる。日曜は前の部署で一緒だった同期入社組と会う。ユーモアセンスが違うから、会いたくない。