ハイボール・ハイライツ

ハイボールを飲みながら、気になるコンテンツのハイライトを。

音楽と週報 vol.25 2023/9/9〜9/15

1 グソクムズ 18 scrobbles
2 キリンジ 10
3 くるり 9
4 andymori 7
5 折坂悠太 6
6 Nagakumo 5
7 フーバーオーバー 5
8 easycome 4
9 ザ・おめでたズ 4
10 奇妙礼太郎 4

邦楽のみランクイン。Spotifyの共有プレイリスト、自分の好きな曲と、相手の好きな曲、それとお互いにマッチしそうな曲をまぜこぜにしてくれるので、そればかり聞いてしまう。嗜好がよく合う人とかぶるジャンルばかり聞いてしまうから、逆に新規ジャンルへのアンテナが鈍りがちになっている気がする。とはいえ、キリンジくるりの再発見という意味では、非常に満足のいく音楽生活ではある。

9/9(土)

朝一で「ミツバチのささやき」を見に行った。名匠ビクトル・エリセについて部署内で盛り上がっていて、さらに今年は何十年ぶりの新作も発表されたということで気になっていた。ほぼほぼ満席状態で、見に行けてよかった。内容は想像以上に静謐な作品だったから、作品解説記事を読んでようやくその真意に触れられたか、あるいは、といったところ。でも1カット1カットの美しさや、子供の純真さを田園風景と交えてカラフルに描いた作品ということで、やや満足め。新作も楽しみだ。

その後「ほつれる」を見にいった。これは〜〜、、、ちょっと最高だった。役者陣の演技が本当に上手で、脚本が存在しない自然発生のような会話をずっとのぞいていた気分。画角も4:3のうえ、壁と壁の間や、遠目から動きの少ないように撮っているようなシーンが多くて、没入感というか、覗き込みと「不倫」というテーマが視覚的にうまく絡み合っていたのも印象的だった。いや〜、好き。

夜、門脇麦の演技が見たすぎて「あの子は貴族」を見た。まあ、普通だったかな・・石橋静河、「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で全くハマれなかったのをずっと引きずっていて、それを払拭できなかった。門脇麦は相変わらず最高だなあ。水原希子の演技も初めてみたけど、結構よかった!

無理してPFFに行って「ホーリーマウンテン」も見たかったのだけど、体力的に断念。今後見られるのかな・・

9/10(日)

恋人と「リバー、流れないでよ」をみた。自分は2回目だったけど、ループもので結末が見えているという状態で鑑賞するのは相性がよいかもと思った。オチの知っているお笑いショート動画をたくさん見ている気分。初日の回で見に行った記憶があるけど、3ヶ月ほど経った今でも当時と変わらない笑い声が場内で聞こえ、よかった。

その後ボーナストラックで地方展みたいなものや日記屋を物色した。わっぱ弁当が売っていて、めちゃいいじゃんと思ったら値段にびっくりした。交換日記を渡し、相手からも長濱ねるのエッセイを貸してもらった。その後散歩して、ずっと行きたかった珉亭に。赤いチャーハン美味しすぎて驚いた!早めの時間に狙っていったのにやや並んでいた。そこまで更けていなかったので、下北沢から自宅まで一緒に歩いた。近くの公園で喋って、解散。「まだ3回目とは思えない、この感じ・・」とお互いに不思議な気持ちを吐露しあった。

この週末、地雷を踏み抜かれた仕事のことがしきりに頭を過り、ひどく不快だった。

9/11(月)

在宅。映画も見てないし、3曲しか聞いてないし、ほかに何も覚えてない。多分ずっとティアキンやってた。仕事は相変わらず不快だった。

9/12(火)

出社。こっちのオフィスまで用事のあった別部署の後輩さんとランチに行った。同席した現部署の同期に対して直前でちょっと嫌気がさしてしまったタイミングだったので、良いリフレッシュになった。嫌気がさしたその内訳は思い出したくないので書かないでおく。その後自分が出席する意味のないMTGに参加し、なんか仕事して退勤。退勤間際は同期とも心地よく会話できた。自分の機嫌を他人に委ねず、自分でチューニングできるのは我ながら長所だと思った。

9/13(水)

出社。とあるイベントで、これから〜24年いっぱいくらいの新作映画をたくさん知った。書けないことが多いが、どれもこれも楽しみだ。帰路ちょっと隣のチームの同期と一緒だったが、シネフィルとの会話は本当に楽しい。いま、自分は映画鑑賞に猛烈なモチベーションがある。一方で最近になって鑑賞数や知識、教養を意識して映画を楽しもうとしているので、まだまだ知らない作品や監督がゴロゴロ出てくるのが楽しくてしょうがない。それが人との会話だと、なおさら。シネフィルの先輩方と同じ温度感で会話できたとき、仲間入りできた気分になれるのがうれしい。一度見た作品を深掘りしたり、他の作品とリンクさせたり、それを思い出す速度にも自信があるので、この調子で飽きるまで映画鑑賞を続けたい。

借りていた長濱ねるのエッセイを読み終わった。そもそもエッセイというものを読んだのは初めてかも?人様の日記を読むのと同じ感覚かも。ほぼ公人みたいな人の思考を覗ける感じがスリリングでもあるし、ギャップを感じて楽しめるという面白さもある。でも校閲が入って出版されているわけだから、必ずしも本音だけで構成されているとは限らない。その点もしっかり自虐的に指摘していたのも好印象だった。自分で自分のブランディングが必要な「卒業後のアイドル」の舵取りさばきを目撃できた。言葉が上手だなあと感心した。愛想だけで風向きのまま気づいたら好かれて認知されるタイプの芸能人と、聡明で世渡りするにも警戒心が伴うタイプの芸能人がいるのですね。長濱ねるは後者か。自分もそうだからわかるのだけど、ひねくれって演出できないんだよなあ。本当にそういう思考回路が根付いていないと、ひねくれ発言はそもそも思い至ることができない。そういった意味で、長濱ねるを信用できる有名人の枠に入れてインスタグラムでフォローしてみた。なんとなく「次世代の女性像」を押し売りする田中みな実が好きになれないのだけど、そうはならないでほしい。オーガニックでいてほしい。

9/14(木)

在宅。くだんの地雷案件について、風向きが変わった。関連部署のやらかしの方向に向かっている。記憶だと自分に非がありそうなのだが、ただ事実を歪曲して記憶しているだけの可能性もあるので、それは言わないでおく。記録だとそうはなっていないから。記録は正義。何もかも記録しよう。一抹の罪悪感を残しつつも心がスッ〜と一気に軽くなったので、夜は「おらおらでひとりいぐも」を見た。田中裕子の顔が好き。心の根っこが本当に優しくないとあんな表情はできませんよね。沖田修一監督作品、結構長尺でゆったりペースの作品が多い割に気づいたら見終わっていることが多い。いいなあ。

9/15(金)

打ち合わせが続いた日。シネフィルの大先輩に良い感じで話せたのがよかった。でも仕事は全く別の温度感で臨まないと行けないのが億劫だなあ。だからこそ関係性って大事だなあと思い、営業って相手に付け入る隙を伺うために関係性を構築したがるのかあ、と自己解決。自分は付け入られる側だけど、どんどんきてほしい。たかが仕事のコミュニケーションでストレス感じたくない。2件めの打ち合わせで土砂降りの中来社した相手が靴・靴下を無断で脱いでいたことが打ち合わせ後に判明し、めちゃくちゃドン引きした。いや、せめて終わったらその場で履けよ。。会議室からエレベーターに向かう途中、靴下と靴を持って裸足で去っていったのが印象的だった。話し方がジェントルで見た目もシュっとしていたからこそ悪いギャップだったな。

地雷案件のフォローというか、「自分は悪くなさそうだけどまあ責任の一端もあるしその姿勢見せてますよ〜」の感じで前の部署に寄り、ご迷惑おかけしてすみませんのパフォーマンスをして帰った。現状誰もが推測で経緯を洗っているのが面白い。自分が不利になりそうな記憶は話さないことにする。記録は大正義だ。

3連休は3ヶ月ぶりに友人と会う。あとは映画を見て恋人とまた会って、営業日が4日に減る翌週のことを舐めてかかろうとおもう。