ハイボール・ハイライツ

ハイボールを飲みながら、気になるコンテンツのハイライトを。

音楽と週報 vol.17 2023/7/15〜7/21

1 思い出野郎Aチーム 22 scrobbles
2 Towa Tei 18
3 HAIM 15
4 Mellow Mellow 13
5 Blur 10
6 東京女子流 10
7 OYAT 9
8 Blood Red Shoes 6
9 lyrical school 6
10 インコグニート 6

 

7/15(土)

「CLOSE クロース」をみた。前から楽しみにしていた作品で、予想通りだった。「怪物」と比べるとエンタメ的なおもしろさにはやはり欠ける一方で、ナマモノとしての少年の心を描く作品はこうあるべきだという気持ち。「怪物」よりも丁寧だ。武蔵野館はやはり前の人に塞がれがちで、字幕があまり見えなかったのが本当に悔やまれる。

「怪物」があまり好きじゃなくなっていくことに最近気づいている。好きというか、面白い作品ですよね。それは確かだ。でも心の動かされ度合いは「クロース」の方が上かなあ。「怪物」はうまく誘導されて然るべき涙を流すように仕組まれたというか。

その後、帰宅して近所の映画館でアケルマン「一晩中」を見た。ひたすら一夜のうちに出会いと別れを繰り返す男女の模様を描いていただけ。ストーリーはなく、ミュージックビデオのような類の構成だった。そこまでかなあ。

それ以外は特に覚えてない。3連休初日だったからうまく自炊して生活を整えていた気がする。

この日はずっとHAIMを聴いていた。バービーの新曲は微妙そうだったけど・・。

 

7/16(日)

「サント・メール ある被告」をみた。渋谷に新設?新装?されたBunkamuraの映画館で見たのだけど、非常に快適な映画館でよかった。この規模の作品をあの設備で見られるなんて贅沢すぎる。上映前のアナウンスで「スマートウォッチの明かりも消してください」と言われていてめちゃくちゃ好きになった。最近めっちゃきになるんだよね。

肝心の中身は、、ベースが裁判のため難解で、さらに感情移入できる要素や体験が特殊すぎて、日本人男性の自分には刺さらなかった。そう思って途中気絶したシーンもあったけど、最後のシーンはそういう人たちに投げかけられる弁論があり、身につまされる思いだった。そのシーンの有無でかなり違っていた。

渋谷で2,3時間ほど時間が空いた。シャワーを浴びたすぎて色々探すも微妙で断念。次の目的地は道玄坂で、最終もうその辺の風俗店しかないのか?と1%くらい迷うも秒で却下した。結局汗が引かないまま思い出野郎Aチームのライブへ。

ライブはとにかくよかった。前回のライブが21年の秋だったから、1年半くらい?ぶり。ユニバーサルな音楽に包まれて会場全体が一体となる感覚はOYATくらいだろう。ひとりだったけどお酒もおかわりして最高の気分だったな。よかった・・。あと途中で休憩時間があるのも素晴らしい。O-eastは喫煙所もあってなおさら好きだ。喫煙所にいた関西弁?っぽい女性二人と話した。酔っ払ってたな。思い出野郎Aチームのライブは、大丈夫な気持ちになれる。一人で寂しく生きていても居場所のような感覚で戻れるというのは良い。

終演後、甥っ子にあげるためのTシャツを買った。シナぷしゅが好きでOYATも楽曲を提供していたから。後日それを着ている甥っ子の動画が姉から届き、とても可愛くてよかった。

なんて素晴らしい日なんだ。。暇な時間が多かったからめちゃくちゃインディーロックのプレイリストを聴いていた記録がある。Blood Red Shoesが好きだったかも。

7/17(月)

祝日。夕方から「奇跡の海」を見た。イディオッツ、奇跡の海、ダンサーインザダークの3作品でまとまったテーマがあるらしかったけど、結構好きかも。というかエミリーワトソンとステランスカルスガルドが好きなんだけども。多分、これまでに見た映画の中でも一番意味があって美しいセックスシーンだった気がする。それはそうと、ヒュートラ渋谷は本当に避けたい。。暑すぎるし、あそこ遅れてくる人めっちゃ多いのなに?

イディオッツ、奇跡の海、ダンサーインザダークのポストカードをもらえてよかった。ランダムだったからニンフォマニアックとかいらねえなあ、とか思ってた。あとは「メランコリア」をレトロスペクティブで見て、「キングダム」の一挙上映で大体見たかったものは網羅できる。ニンフォマニアックやアンチクライストは別に見なくても良いかな。。。

その足で吉祥寺に赴き「君たちはどう生きるか」を鑑賞。実はこれが公開されることを数年前から知っていたんだけど、その時から中身については門外不出で、結局何も知らないままだったことを思い出した。その割には尖ったストーリーだったなあ。特段ジブリに思い入れはないのだけど、まずジブリの様式美が全て詰まっていて、それだけでもかなり楽しめたな。ストーリーや教養を刺激する含蓄あたりは特に刺さらなかったなあ。なんかティアキンみたいな感じだった。お母さんが「マヒト・・わたしを探して・・・」と言わんばかりの。

そしてなんといってもキャストの凄さ。もう、声優って要らなくないですか?どの俳優もめちゃくちゃ自然。多分あいみょんが若干の引っ掛かりだった気がするんだけど、個人的には演技経験の乏しいあいみょんがあそこまであのキャラを演じていたのは素晴らしいと思った。普段顔出しで演技ができる俳優陣がアニメでも違和感ないことがわかって、逆にアニメ声優は実写でも演技できるんですか、と。この作品くらい絵がぬるぬる動いて役者も等身大の演技だったらアニメも好きになれると思う。そうはいかないんだわな。

「スパイダーバース」で圧倒的な力を見せつけられ、もしや日本の長編アニメって終わった?と思っていた。誇大かつ画一化された声優の演技が跋扈しているのと、どの映画もセカイ系(これは古い表現なのだろうか。よくわからないのに使ってる)のものばかり。可憐で守ってあげたくなる女の子と、世界の終わり。そんな幼稚な映画ばかりで辟易するどころか自分が思うエンタメの俎上に上げることすらなかった。視界に入ってなかった。だけど今回「君たちはどう生きるか」で、アニメでしか描けないファンタジーの世界はもとより、冒頭の現実世界の作り込みや緻密な人体の動き、一体何枚の絵が連なってこの動画になっているのかと思わざるをえないくらいのぬるぬる感などなど、アニメの真髄はここか!と思うことができた。そういった意味で満足している。

というかこれは個人の願望なんだけど、宮崎駿がそういう心持ちというか、喝を入れるかのごとく「これが本物ですよ」というアニメ映画を作ってくれたのなら、うれしい。そうであってほしい。

 

東京女子流の去年に出たアルバムがめちゃくちゃよかった。めっちゃ良い。

7/18(火)

在宅。仕事は覚えてない。また同期に愚痴を聞かされた。聞かされる側だからいいけど、その愚痴の対象になったら嫌だなあ。いつか地雷を踏みそう。まあ、特に嫌われないよう意識せず接しているだけで彼女がこちらの味方についてくれるのであれば、あとは仕事をちゃんとこなすだけか。

夜、「スキャナーズ」を見た。渋いけど良い塩梅のアングラ感。能力者バトルの元祖。。好き!クローネンバーグ監督作品は「イースタン・プロミス」しか見たことがなかったので、今夏公開の新作の予習にはちょうどよかったかも。ゲテモノ作品っていうイメージが強いけど、かなり見やすいですね。もっと見たい。

オモコロchどハマり回でよかった。長島社長の言語感覚どうなってんだ。このシリーズもっとやってほしいのだけど、山口・ギャラクシー回の再生回数が微妙でおもろい。

7/19(水)

インコグニートを聴いて出社。仕事は打ち合わせが2件くらいあったかな?昔気質の営業マンの話がずれまくってておもろかったな。業界柄なのか、スマートな人とそうでない人の差が激しい。他は覚えてない。クーリンチェのリバイバル上映の知らせが入ってよかった。見たかったけど1週間しかないのかあ。。

たしか夜、恋人や婚姻関係にある人のことをなんと呼ぶのが正しいのか、という世間話で盛り上がっていた気がする。奥さん、旦那、そういった呼び方は不適切というところから、パートナーがもっともプレーンで、夫/妻ももはや怪しいのでは?という話にも。

場所や話す人によって言葉を変えているという人もいて、話す相手によって自分らの関係性が変わることにならん?とも思った。お互いが男女として交際しているのなら普通に彼女・彼氏でいいじゃん。「パートナー」が含む範囲が広すぎる。婚姻関係にあるのであればそれの意を含む言葉を使い、異性同士の関係で当人の自意識にも乖離がないのであれば「彼氏彼女」だの使えばいいじゃねーか。自分が発する言葉の責任はすべて自分で取りたい。話し相手のレベルによって適切な語彙を運用するのとはまた別に、自分の発言のリテラシー度合いを他人に委ねたくないよね。自分は「恋人」と言いがち。絶対鼻につくとはわかっているが、「彼女」のチープな響きが好きじゃない。

7/20(木)

TOWA TEIで出社。仕事、覚えてね〜。オンライン打ち合わせを忘れていた上司が参加するまでの10分くらい場を繋いだのが気まずかった。おかげで自分のことばで仕事のことを色々話せた。お子さんに捕まっているのかな!もう少々お待ちくださいね!とか取り繕っていた中参加した上司が開口一番「ごめんなさい完全にすっぽ抜けてました」と言ってて笑った。気を使って損したわ。同席していた別のおじさんがあまりその辺フォローしてくれなかったのも気になったな。あなたの担当取引先ですよお!

お昼、ランチを食べながら本を読んでいたのだけど、なんとなく視界のはじっこに見慣れた服装の人が入店してくるのが見えて、直感で同僚だとわかった。こっちは本読んでたしもう退店する間際だったから知らないふりをした。店を出る際にその人に声をかけたけど、「うおっびっくりした」って言われた。入り口からあなたの席に着くまでの動線的に、絶対おれのこと見えてて認識してただろ!なに気づきませんでした的なことぬかしてんだ!と思ってしまった。ま、なんでもいいんですけど。この店のかたやきそば、おいしい。

7/21(金)

ブラーの新アルバムを聞いて出勤。特に好きじゃないかも・・。

評価面談と打ち合わせ一件。面談は、初めて管理職になった上司にとっても初めての面談だったらしいので、とってもやりやすかった。こういう目標設定とか本当に嫌いなので、すっぱり終わってくれてよかった。これが自分の将来の給与に響くというのが不満だが、それはしっかりと目標を設定しない自分が悪い。

ちょっと面倒な仕事の連絡を週明けにしないといけない。嫌だなあ。あとトラブル続きの取引先にもっと強く言って強硬姿勢を取りなさい、と同期から強く言われた。凹んだ。ちょうどこの日、面談をした上司とランチにいき、自分が全く怒れない/強くものを言えない人間だという話をした。どうすれば怒気を言葉に乗せられるんでしょうか。怒るという感覚、わからないんですが。イライラは感じる。

その同期が築いた完璧(に見える)システムを自分が崩してしまいそう。恩義や尊敬の念を感じている同期を失望させないようにしたい。それはそうとして、週明けの連絡いやだな〜。

翌日の「マルセル」「メランコリア」を予約して就寝。(マルセル、めっちゃよかった)