ハイボール・ハイライツ

ハイボールを飲みながら、気になるコンテンツのハイライトを。

音楽と週報 vol.37 2023/12/2〜12/8

1 キリンジ 19 scrobbles
2 Miyuki Nakajima 17
3 Suchmos 7
4 Ginger Root 5
5 フーバーオーバー 5
6 The Hives 4
7 Vulfpeck 4
8 YUKI 4
9 在日ファンク 4
10 Hathaw9y 3

12/2(土)

午後から吉祥寺「女優は泣かない」を鑑賞。都合のいい時間が全部舞台挨拶回だった。そんなに期待はしてなかったんだけど、それに見合ったちょうど良い邦画だった。特に今後記憶に残るタイプではないかな・・

吉祥寺で注文していたメガネを受け取った。最高すぎる。10万円という高価な買い物も日々身に着けるメガネだとまったく気にならない。

その後目黒に移動。大戸屋でれんこんの揚げ物を頼むも、脂っこさと量の多さに圧倒さてれ残した。食が細い。

目黒シネマのレイトショーでギャスパー・ノエ監督「アレックス」「クライマックス」を連続鑑賞。鮮烈すぎる映像に圧倒されて疲れてしまったが、作品のもつ質量に満たされた満足感もあり、良かった。唯一無二の特性を持っている監督で、目がまん丸になる瞬間も多々あるのだけど、なんとなーくテーマや本質といった部分を加味するとそこまで好きになれる監督ではないのかなあ、と思った。「ヴォルテックス」の予習を済ませた。

近くに座っていた女性が、幕間の休憩時間や帰りの電車でたびたび側にいることに気がついた。こういうのをチャンスに捉えて声をかけたりするオスのマインドが欲しい。

インスタグラムを見ていたら近所の古着屋の投稿にいつも一緒に働いている同僚のオフショットが映っていて驚いた。生活圏内が近いのではなく、このお店がその一部になっている音楽系の一味っぽい。見なかったことにします。

12/3(日)

二子玉で朝一「ナポレオン」を鑑賞。いやあ、合わなかったな。リドリースコットの商業的大作っていうテイストもそこまで見たことがなくて、作家性を好きになりがちな自分にしては合わなかったのかな、という分析をしている。

二子玉川が苦手な街になりつつある。街の造形すべてに作為を感じる。お昼ご飯をさくっと済ませられる場所が皆無でウロウロしていた。

その後渋谷に移動し「朝がくるとむなしくなる」の舞台挨拶回。これも狙ったわけではなかった。唐田えりかは遠目で見てもモデルとしてキラキラ輝いていた。女優として、芸能人としてまったく興味そのものが無かったから、東出との不倫報道もほぼ忘れていた。その復帰作的な立ち位置の作品ではあったけど、特に馬力を感じるようなものではなく、全体的にだるくてゆるい空気感が続く、よくある邦画。

中島みゆきを聴きながら帰宅して適当に自炊をし、カウリスマキ希望のかなた」を鑑賞。よすぎる。いま、一番好きな監督はカウリスマキかもしれない。

12/4(月)

中島みゆきを聴きながら出勤。仕事は覚えてない。暇つぶしに今年下半期にみた新作映画の感想をまとめながら仕事をした。

2023年のベスト曲を公募しているプレイリストに以下3曲を追加した。

・In my dreams / The Dinosaur's Skin

・横に縦に / ぎがもえか

・Bogus Operandi / The Hives

このプレイリストを聴いていて、HomecomingsやYONLAPAなどを追加している人たちもちらほらいて、勝手につながりを感じて嬉しくなった。

12/5(火)

Walkmanで出勤。チバユウスケの訃報に心が痛んだ。リアルタイムでファンである自覚はあまりないが、TMGEにめちゃくちゃ傾倒しているので、ショックだった。なんというか、伝説の真の終わりを目撃した感覚だ。TMGEを知って好きになった時からすでに過去のバンドではあったので、いま盛り上がっている追悼に参加したいという気持ちもあまりない。

津野米咲の訃報のときもそうだったが、もうこの人の音楽を聴けないんだな、と思うだけで気が沈む。なんとなくげんなりした気持ちで退勤、YUKIのプリズムを聞いて心がすっきした1日。

12/6(水)

在宅。新曲も少なかった。折坂悠太、Magic Drums and Loveの新曲は良かったな。パスピエはちょっと飽きが来ているかもしれない。

蒸発した元恋人がSNSサブアカウントを新しくこねくり回している様子を見つけてしまい、色々と馬鹿馬鹿しくなった。休職するほど体調不良で僕にリソースを割くような余裕がない、って言ってた気がするんだけどなあ。なんでちょっと保身というか、事なかれな言い方をしたのだろう。嫌なら嫌と言ってくれた方がありがたいのだが。とにかく、対話も何もなく突如蒸発する人しかいないのかこの世の中は。

そういえばもうすぐグソクムズの大事な大事なワンマンがあって、一緒に行く予定だったことを思い出した。思い出したというか、日が近づくにつれてそれが脳の領域を侵してきて不愉快。前の恋人もグソクムズのライブに行ったが、何か呪われているのだろうか、このバンド。聞いていると自分が嫌いになってしまうので、しばらく聞いていない。

そんなことをぐちゃぐちゃ思いながらも退勤してカウリスマキ「浮き雲」を見た。あまりの良さに心が浄化され、無事立ち直ることができた。本当に垂れ込めていた暗雲がぱ〜〜っと除去された感覚だ。カウリスマキ、本当にありがとう。「枯れ葉」も楽しみです。衝動的に呟いてしまったキモツイートを消し、YUKIのプリズムにハグしてもらって、すっきりと就寝。

12/7(木)

出社。この週のどこかで見つけた韓国のシンガーソングライターの名前がまったく思い出せず、韓国インディーを聴き漁っている記録が残っている。まったく思い出せず、モヤモヤする。最近、聞いている音楽の彩度が落ちている。あまりしっくりこないな。

仕事は打ち合わせをして適当に退勤。帰宅してボロネーゼを作って食べた。

12/8(金)

ウォークマンで出社。チーム長と同期のストロングウーマンが牛耳るチームに馴染めているのが大きいが、馴染めない人たちはかわいそう。でも自分は徒党から外れていたいので、後ろめたい連帯感を強いられるとげんなりする。

この日も例に漏れず、今後の環境の変化に対応すべく担務見直し業務が進んでいた。同期が仕切っていたところ彼女に呼ばれ、他のチームメンバーがすぐそばにいるからか、聞かれたくない部分を英語で話したり、スクリーン上にタイプして伝えようとしてきたり、中学生並みの仲間意識を植え付けられている気がして非常に嫌だった。何かよくないことを囁かれていると感づいたのか、その場にいた先輩女子社員が割り込んできてランチに誘われた。まさにあなたが担当している案件について、同期はヒソヒソと愚痴を漏らしていました。嗅覚すごすぎ。というかまあ、普通気づくか。嫌だなあ。

美味しい海鮮丼を食べ、スタバのコーヒーをごちそうしてもらった。何これ根回し??

瞬間風速強めのトラブルが舞い込んできたが爆速で処理。ムビチケをいただいた新作映画でも見に行こうかと思ったがちょっと残業したので断念、適当に退勤。

帰宅したら注文していた「自由研究 子のいる人生 子のいない人生」が届いていた。積読増えてきた。やばい。

林芙美子「放浪記」をちょこちょこ読み進めているが、なんとなくカウリスマキ的というか、労働階級の人生賛歌がユーモラスで、心地よい。薄給にあえぎ、生活が困窮している中で抱く絶望感が美味しい味覚で吹き飛ぶこの表現が好きすぎる。

こんな女が一人うじうじ生きているよりも、いっそ早く、真二ツになって死んでしまいたい。熱い御飯の上に、昨夜の秋刀魚を伏兵線にして、ムシャリと頬ばると、生きている事もまんざらではない。

なんて人間味溢れる素敵な表現でしょうか。

帰宅して生姜焼きを作って就寝。今回の恋愛もあっという間に霧散していったが、特に自責すべき部分が見当たらないので、早々に立ち直ってきている。かといって次の恋愛に臨もうとマッチングアプリを開いてみるも、これまでの実績としては「すべて爆裂四散」なので、データに不戦敗を突きつけられている感じがする。出会っておつきあいをする、そのスタートラインまではなんとなくすぐ到達できるのだが。気長に生きていきましょう。独身は嫌で、早く救われたいが、どん詰まりでも心持ちは晴れやかです。

 

週末は「ヴォルテックス」「王国(あるいはその家について)」「市子」「最悪なこどもたち」をみるぞ。うふふ。